空港で狂った運搬車がジェット機と衝突寸前に…
米国の空港で、ドリンク類を飛行機に運ぶ運搬車が、狂ったように回転し始めた。近くのジェット機に衝突しそうになったが、空港作業員が別の作業車を体当たりさせて食い止めた。
最初はユーモラスな光景だったが
10月1日、米国のシカゴ・オヘア国際空港で、ドリンクの運搬車が止まらなくなり、同じ場所をグルグル回り始めた。
その様子を空港の建物の中から見ていた乗客の一人は、「最初はユーモラス」だったとメディアに話す。
ドライバーのいない運搬車が、倒れもせずに回り続ける様子は、最初のうちは見ていてユーモラスでした。
しかし、それがスピードを増すにつれ、危険なことになってきました。
テネシー行きの便を待っていたKevin Klauerさんという医師が動画を撮影し、ツイッターに上げた。この動画はこれまでに1700万回以上再生されている。
Crazy event at ORD. Heads up safety move by a ramp worker! pic.twitter.com/SQi5zB0Ooz
— Kevin Klauer DO, EJD (@Emergidoc) September 30, 2019
無人の運搬車が、積んでいたドリンク類やトレイなどを撒き散らしながら回っているのが分かる。空港作業員たちが近づこうとしているが、運搬車のスピードが速すぎて近づけない。一人の作業員は運搬車の扉に接触して倒れている。
運搬車は回転を続けながら、付近に駐機してあったジェット機に接近。あわや機首に突っ込むかという時に、別の作業車が体当たりして事なきを得た。
皆がこの様子を、建物の中から息を殺して見守っていました。最後には拍手と歓声が上がりました。
とKlauerさんは言う。
アクセルの引っかかりが原因か
アメリカン航空は、運搬車が暴走した原因を調べている。今のところ、車両のアクセルが引っかかって戻らなくなったためだろうと考えられている。
海外メディアによれば、この一件で怪我人は出ておらず、1本のフライトが10分遅れになっただけで運行ダイヤに影響はなかったそう。
アメリカン航空は、メディアを通じて次のようなコメントを発表した。
怪我した作業員は一人もいませんでした。また、このことで1つのフライトが10分ほど遅れました。素早い行動で運搬車を止めた我々のスタッフに感謝します。
(了)
出典元:Metro:Out of control drinks trolley stopped inches from smashing into plane(10/1)
出典元:CNN:Catering cart causes chaos at Chicago airport, but American Airlines employee saves the day(10/2)