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中国の幼稚園で男が水酸化ナトリウムを浴びせる、51人の園児がケガ

中国の幼稚園で男が水酸化ナトリウムを浴びせる、51人の園児がケガ
flickr_Carl Nenzén Lovén

中国で男が幼稚園に侵入し、園児や先生に向かって劇物を浴びせる事件が発生した。(上のアイキャッチはあくまでもイメージです)

 

建物を登って内部に侵入

 

この事件が起きたのは11月11日の午後3時35分頃(現地時間)、場所は雲南省・紅河県にあるDongcheng幼稚園とされている。

 

犯人の男は幼稚園の建物を登って内部に侵入。教室にいた園児や先生に向かって水酸化ナトリウムを浴びせたという。

 

これにより51人の生徒と3人の先生が火傷を負い、全員が病院へ搬送された。

 

火傷を負った人のうち2人は深刻な状態とされているが、命に別状はないと言われている。

 

動機は「社会への復讐」か

 

犯人の男は年齢が23歳、名前は「Kong(姓)」としか分かっていない。単独犯とみられている。

 

事件発生から40分後に男の身柄は警察に拘束された。地元警察によれば動機は「社会への復讐」で、「水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)」はネットで購入したとみられているという。

 

水酸化ナトリウムを浴びると、目や皮膚、粘膜がヒリヒリと痛み、アレルギー反応を起こすそうだ。

 

また皮膚や目の火傷を起こし、一時的には髪の毛が抜けることもあると言われている。

 

過去にも生徒を狙った事件が多発

 

もっとも中国で幼い生徒らが、このような事件に巻き込まれるのはこれが初めてではない。

 

今年の3月には中国東部にある幼稚園の先生が、23人の生徒の食事に故意に亜硝酸ナトリウムを混入させたとして逮捕されている。

 

また1月には北京にある学校の元職員(49)が、ハンマーで生徒に襲い掛かり20人が負傷。2018年の11月には、中国北東部にある小学校の外で、生徒の列に車が突っ込み、5人が死亡、18人がケガを負ったという。

 

2018年の10月には中国西部の重慶市にある幼稚園で、ナイフを手にした39歳の女が園児を襲い、14人にケガを負わせた事件も起きている。(了)

 

 

出典元:The South China Morning Post:Chinese man held after 51 children and three teachers burned in kindergarten attack(11/12)

出展元:NYPost:Lunatic breaks into school, burns 51 kids and 3 teachers with chemicals in China(11/12)

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