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雪の上に「SOS」、アラスカで小屋焼失のため3週間も僻地に残された男性を救助

雪の上に「SOS」、アラスカで小屋焼失のため3週間も僻地に残された男性を救助
Facebook/Alaska State Troopers (Official)

アメリカのアラスカ州で、住む場所を火事で失った男性が、3週間ぶりに救助された。

 

氷点下の気温の中に取り残される

 

その男性とは、Tyson Steeleさん(30)。彼は昨年9月以来、アラスカ州南部の街、スクウェントナから20マイル(32km)も離れたスシトナ渓谷で、1人で暮らしてきたという。

 

しかし昨年12月中旬に、小屋が火災に見舞われ、その際飼っていた6歳になるラブラドールレトリバーの「Phil」も失ってしまう。

 

さらに彼は氷点下の気温の中に取り残され、雪の表面に「SOS」の文字を書き、23日間も通信手段がないまま、救助を待ち続けたそうだ。

 

そして1月9日に、アラスカ州兵が親族からの身元確認の要請を受け、捜索を開始。これによってSteeleさんは発見され、救助された。その時の様子が当局によって動画で公開されている。

 

SURVIVOR

On Thursday, January 9, Helo 3 responded to a request for a welfare check on Tyson Steele, age 30, at his remote homestead approximately 20 miles outside of Skwentna. He had not been heard from for several weeks. Late that morning, Helo 3 pilot Cliff Gilliland and Tactical Flight Officer Zac Johnson located Steele waving his arms near a makeshift shelter. An SOS signal was stamped in the snow outside. His cabin had burned down in mid-December killing his dog and leaving him stranded in subzero temperatures with no cabin, and no means of communication, for 23 days. Read the story in his own words athttps://dps.alaska.gov/getmedia/4d477f96-1d92-4082-8ec9-76dd97580108/Winter-Fire-Survivor_1-10-2020

Alaska State Troopers (Official)さんの投稿 2020年1月10日金曜日

薪ストーブを使っていて出火

 

出火したのは午前1時か2時頃。Steeleさんによれば、当時キャビン内では薪ストーブを使っており、これに大きめの段ボールを入れたため、その断片が煙突から出て、屋根に燃え広がったという。

 

そして急いでベッドから起きて家を出ようとするも、再び家の中に入ろうとした時に、爆発が起き、火の玉に包まれたそうだ。

 

幸い爆発によってSteeleさんは死ぬことはなかったが、愛犬の「Phil」の命が失われたと見られている。

 

Steeleさんは裏がフェルト地のブーツを履き、ロングジョンと厚手のウールのセーターを着ており、缶詰を充分蓄えていたため、それを食べて生きながらえたという。

 

また最初の2晩は、雪の洞窟を作って、その中で眠っていたそうだ。その後は残骸を使い、薪ストーブの周りに簡単なテントを作り、その中で寒さを凌いだとされている。

 

Steeleさんの住んでいた小屋から最も近い隣人の家でさえ、32kmも離れた場所にあったという。(了)

 

 

出典元:ABC News:Man rescued after spending 3 weeks in the Alaskan wilderness(1/13)

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