イランの弾道ミサイル攻撃により、11人の米兵が脳震とうで国外へ移送されていた!
先日、イランがアメリカ軍の駐留するイラクの基地を弾道ミサイルで攻撃したが、その際11人の米兵が負傷していることが明らかになった。
11人がイラク国外へ移送される
アメリカ中央軍が1月16日の夜に発表した声明によれば、イラク西部にあるAl Asad空軍基地で負傷した10人の米兵が1月15日に空輸され、また別の兵士らもすでに1月10日に飛行機で運ばれていたという。
そのうち8人がドイツにある基地近郊の街、ラントシュトゥールへ向かい、3人がクエートにあるArifjan基地へと運ばれたそうだ。その上で米中央軍のスポークスマンであるBill Urban氏は次のように語った。
「1月8日のイランによるAl Asad基地への攻撃では、アメリカ軍兵士に死者は出ていないが、数人が爆発による脳震とうのための治療を受けています。現在も検査が進められています」
イラクの基地にはMRIがなかった
さらにUrban氏は、次のように述べている。
「基本的な手続きとして、着弾地点の付近にいた兵士ら全てに対し、外傷性脳損傷の検査を行なっています。もし必要とみなされれば、より高いレベルの治療を受けるため移送されます。またもし任務に支障がなければ、兵士らは検査の後、再びイラクの基地へ戻されるでしょう。全ての兵士の健康と福祉は、われわれの最優先課題です。私たちは個人の病状についてお話しすることはありません」
国防総省の報道官であるAlyssa Farah氏によれば、攻撃から数日たった後も、数人の兵士らは症状を示していなかったという。
また「外傷性脳損傷」の症状はたいてい、ケガを負ってから数日たたないと完全に表面には現れてこないため、モニターし続ける必要があり、その結果として治療が行われるそうだ。
しかしイラクのAl Asad空軍基地にはMRIがなかったため、今回兵士らを移送し、他の医療施設で治療を受けることになったと述べている。
トランプ大統領はイランからの攻撃を受けた翌日の1月8日、「アメリカ軍は1人もケガをしていない」と発表していたが、今回初めて実態が明らかにされた。(了)
出典元:ABC News:11 US service members treated for blast injuries in Iran missile attack, military confirms(1/18)