イスラエル軍がガザ南部の病院を攻撃、医療スタッフや避難民を殺害

X_PRCS

イスラエル軍はガザ地区南部のハンユニスにある病院を攻撃し、パレスチナ赤新月社（PRCS）の医療スタッフが殺害された。

南部の「アル・アマル病院」に攻撃

イスラエル軍は2月2日、ハンユニスにある「アル・アマル病院」に攻撃を加え、そこに避難していたパレスチナ人3人と、パレスチナ赤新月社の青少年・ボランティア部門の責任者であるヘダヤ・ハマド氏を殺害した。

パレスチナ赤新月社はSNSの「X」にも、その事実を投稿し、あらためてイスラエル軍の病院に対する攻撃を非難した。

Yesterday, we lost our colleague and friend Hedaya Hamad, Director of the Youth and Volunteers Department, at the PRCS – #Gaza Strip to the bullets of the Israeli occupation in the siege of PRCS headquarters and Al-Amal Hospital in Khan Yunis. 💔Hedaya was killed when, as usual,… pic.twitter.com/XbSA3MzQxR

— PRCS (@PalestineRCS) February 3, 2024

パレスチナ赤新月社によれば、イスラエル軍が病院を包囲する中、過去12日間で職員3人を含む43人が死亡、153人が負傷したという。

世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長も、「アル・アマル病院」での民間人とPRCS職員の殺害を非難。「X」において次のように述べている。

「ガザのハンユニスにあるアル・アマル病院の敷地内で、パレスチナRCSのスタッフを含む民間人が殺害されたという報道に、愕然としている」

Horrified by the reports about killing of civilians, including @PalestineRCS staff, at the Al Amal hospital compound today and in the past two days in Khan Younis, #Gaza.

We cannot say it louder: hospitals MUST be protected, not attacked nor militarised. Ceasefire!

— Tedros Adhanom Ghebreyesus (@DrTedros) February 2, 2024

破壊されつくした町

またイスラエル軍は2月3日、ハンユニスにある「ヨーロピアン病院」付近にも攻撃を加え、近くにあった燃料タンクが破壊され、破片が病院の建物に損害を与えたという。この攻撃により1人が死亡、6人が負傷した。

下は、ハンユニスの様子。

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こちらの動画は、破壊されつくしたガザ市の様子。

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イスラエルのギャラント国防大臣は、すでにガザ地区南部のハンユニスを完全制圧したとし、今後はさらに南のラファへ侵攻すると明らかにしている。

しかしラファはかつて国防大臣が「安全地帯」だと明言しており、そこにはすでに100万人のパレスチナ人が避難しているという。

آليات الاحتلال تطلق النار على المدنيين أثناء نزوحهم من خان يونس#حرب_غزة #فيديو pic.twitter.com/wvUR4NklRY

— الجزيرة فلسطين (@AJA_Palestine) February 3, 2024