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23年前に盗まれたクリムトの絵が、ギャラリーの壁から見つかり本物と判明

23年前に盗まれたクリムトの絵が、ギャラリーの壁から見つかり本物と判明
RICCI ODDI galleria d'arte moderna

23年前にイタリアのギャラリーから消えた、19世紀末ウィーンの画家グスタフ・クリムトの絵。行方は全く分からず、美術史上の大きなミステリーとなっていた。

 

その絵と同じものが、昨年12月、イタリア・ピアチェンツァにあるRicci Oddiモダンアートギャラリー(リッチオッディ美術館)の、外壁の「中」から発見された。元々、絵が盗まれたのも、このRicci Oddiモダンアートギャラリーだった。つまり、同じ場所から絵が見つかったことになる。

 

このような奇妙な経緯もあり、絵は複製ではないかと疑われていたが、専門家の詳しい鑑定結果が今月17日に発表された。絵は本物、クリムトの1917年作「婦人の肖像(Portrait of a Lady)」だった。

 

RICCI ODDI galleria d’arte moderna

外壁のつたに隠れた金属パネル

 

絵を見つけたのは2人の庭師と報じられている。昨年12月10日、ギャラリーの外壁のつたを手入れしていた彼らが、壁面に嵌められた金属製パネルを発見。それを開くと中は空洞で、袋に入った状態で絵があったとのこと。(一部のメディアは「換気口」から見つかったと伝えている)

 

その後、現地の新聞「La Libertà」の記者のもとに、犯人と称する人物から、絵を壁に隠したことを知らせる手紙が届き、事件の謎はさらに深まっていた。「今回の鑑定結果が捜査の糸口となり、近いうちに容疑者が判明することもあり得るだろう」と記者は書いている。

 

釣り糸で盗まれた絵

 

同アートギャラリーから絵が消えたのは、1997年の2月22日。実際の犯行は3日前に行われたと警察は見ており、内部犯行と考えられている。また、犯行の手口もはっきり分かっていない。警察は、ギャラリーの屋根にある明かり取りの窓から垂らした釣り糸で、絵を釣り上げたのではないか、と推測している。

 

今回見つかったクリムトの「婦人の肖像」は、時価数十億円と言われているが、別の夫人像の上に上塗りして描かれたという珍しいもので、美術史の史料としても価値が高い。(了)

 

出典元:The Guardian:Painting found inside Italian gallery wall confirmed as a Gustav Klimt(1/17)

出典元:Metro:Missing Gustav Klimt painting worth £50,000,000 found in art gallery’s wall(1/17)

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