新型コロナウイルスが原因か?カザフスタンで民族衝突、少なくとも8人が死亡
中央アジアに位置するカザフスタンで民族同士の衝突が起き、多くの犠牲者を出した。
中国から移住してきた少数民族と衝突
その事件が起きたのは2月7日、場所はカザフスタン南部ジャンビル州にあるMasanchi村とされている。
そのエリアには、19世紀に中国から移住してきたイスラム教を信仰する少数民族、ドンガン(ドゥンガン)人や回族の人々が多く住んでいたという。
そこで彼らとカザフスタンの住民が衝突。少なくとも8人が死亡し、十数人がケガを負ったそうだ。
またこの衝突により、30戸の家と15の商業施設も破壊されたと言われている。
警察や軍が介入、47人を逮捕
SNSに投稿された動画には、若者たちのグループが棍棒を手に取り、建物が燃えている村の道を歩いていく様子が映っている。
#Breaking: Just in – Unconfirmed report of an uprising in #Kazakhstan, of insidious people in the region burning down Chinese restaurants and shops duo to the #Coronavirus. pic.twitter.com/bZcjaT56MB
— Sotiri Dimpinoudis (@sotiridi) February 7, 2020
Ethnic tensions! #coronavirus Hearing #Chinese being targeted. pic.twitter.com/XDybJ5qcO2
— Ringo Lennon (@Eddie20937506) February 7, 2020
しかしその後、警察と国軍が介入。47人が逮捕され、現在村はコントロール下に置かれているという。
衝突の原因についてはまだ不明確なのだが、どうやらヘイトスピートが行われたらしく、Kassym-Jomart Tokayev大統領もそれを行った者や、挑発的な噂やデマを広げた人間を起訴するよう警察などに命じたそうだ。
またDauren Abayev情報相も、今回の事件が日常的な諍いから発展したとの見方を示している。
Surveying the damage in Masanchi. Locals are confused about what happened. Many convinced it was planned because assailants came from both sides of villages. Death toll up to 10, all Dungans. Others in critical condition. #Kazakhstan pic.twitter.com/rqa6nECa3V
— Joanna Lillis (@joannalillis) February 9, 2020
ただしSNSに投稿されたものの中には、今回の新型コロナウイルスによる中国人差別が過熱したのが原因だとの見方を示しているものも多くある。
NHKによれば、この衝突で身の危険を感じたドゥンガン人の女性や子どもがキルギスとの国境に殺到するなど、混乱も起きていているという。(了)
出典元:BBC:Kazakhstan: ‘Ethnic clashes’ kill eight, injure dozens(2/8)