アフリカ東部で大規模な洪水が発生、260人以上が死亡、多くの人々が避難
先日、アフリカ東部で大雨により大規模な洪水が起き、260人以上の死者を出した。
ケニアやルワンダ、ソマリアなどが被害に
ケニア政府の記録では、この洪水により194人が死亡。隣国のルワンダでは55人、ソマリアでは16人が亡くなったという。
またウガンダでは川の水位が上昇したため、約200人の患者が溢れ出た水の影響で、病院に取り残されたそうだ。
しかもアフリカ東部は以前からイナゴの被害にも苦しめられ、また新型コロナウイルスの脅威にもさらされている。下の動画はウガンダの街、Kaseseの様子。
農地や重要なインフラも破壊
ケニア当局は、洪水の影響を受けた地域の人々に対して、さらなる危険から身を守るために移動(転居)するよう指示したという。
またこの洪水は8000エーカー(約32平方キロメートル)の土地の農作物を押し流し、いくつかの重要なインフラまで破壊したそうだ。
ルワンダでは、北西部のある山で土砂崩れが発生し、多くの人々が死亡。家や道路、農作物なども全て破壊され、数百人が家のない状態に追い込まれているとか。
ウガンダ西部では川が決壊し、人々がKaseseの街へ避難。またレスキュー隊が病院に残された人々を救助しようと試みているという。
ここ数週間、上流にあるビクトリア湖では前例のないほど水位が上昇。付近の住人も家を捨てて避難し、ナイル川に沿った岸も侵食されているそうだ。
またアフリカ東部では昨年の終わりにも大雨によって、鉄砲水や土砂崩れが発生。少なくとも250人が死亡し、300万人が影響を受けたと言われている。
ビクトリア湖はウガンダやタンザニア、ケニアの3カ国にまたがる湖で、淡水湖としては世界第2位、アフリカでは最大の面積(約7万平方キロ)を誇る巨大な湖だが、水難事故が多発するなど世界一危険な湖とも言われている。(了)
出典元:BBC:Kenya, Somalia and Rwanda hit by deadly flooding(5/7)