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奴隷商人の銅像撤去への報復か?英の街で黒人の墓石が破壊される

奴隷商人の銅像撤去への報復か?英の街で黒人の墓石が破壊される
Twitter/Jason Michael

イギリスで黒人の墓石が2つに割られているのが発見され、奴隷商人の銅像を巡る問題と関連しているのではないか、との見方が強まっている。

 

18世紀に亡くなった黒人のお墓

 

その事故が起きたのは6月17日、イングランドのブリストルにある、St Mary’s教会内の墓地とされている。

 

その墓には18世紀に亡くなった黒人「Scipio Africanus」さんの名前が刻まれていたが、それが真っ二つに割られているのが発見された。

 

警察は墓石が割られたのは、6月16日の12時から6月17日の午前8時の間と考えている。

 

奴隷商人の銅像撤去への報復か

 

また墓石の付近には白いチョークで「お前たちが俺たちにしたことを見ろ!Colston(の銅像)を元に戻せ!さもなければ、事態はエスカレートしていくだろう」と書かれていたという。

 

このことから地元の市議会議員らは、先日同市で奴隷商人のEdward Colston氏の像が引き倒されて、海に沈められたことへの報復だとの見方を示した。

 

ブリストル市議であるMark Weston氏は「現在起きていることで、深く悲しんでいます。私たちは落書きされた戦争記念碑や、破壊された像を見てきました。一体どこまでいったら終わりになるのか、疑わざるを得ません」と嘆いている。

 

Edward Colston氏の銅像はその後、海から引き上げられ、今後は市内にある博物館へ引き取られる予定だという。

 

しかし先日、ロンドンには銅像を守ろうとして極右勢力が集まり、人種差別に抗議する「Black Lives Matter」の人々と衝突しており、この銅像問題が長く尾を引くことが懸念されている。(了)

 

 

出典元:BBC:Enslaved African man’s headstone in Bristol vandalized(6/18)

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