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蛇口から出る水道水にライターの火を近づけると、ボワッと炎が上がる——こんな動画が中国のSNSで話題になり、政府当局がその原因を突き止めた。

燃え上がる水道水

事の発端は中国・遼寧省盤錦市に住むWenさんという女性が、11月22日に投稿した動画。

中国版ツイッターと言われるWeibo（微博）にアップされたそのショッキングな動画はあっという間に拡散され、今ではWeiboや動画共有サイト「Pear Video（梨视频）」などで多数シェアされている。（中でも中国国営メディア「人民日報」がツイッターにアップした動画が一番見やすい）

Videos of flammable tap water in Panjin, NE China’s Liaoning have gone viral. The odd scene is caused by natural gas infiltration due to temporary underground water supply system error, which is now shut down. Normal supply has resumed. Further probe will be conducted: local govt pic.twitter.com/a5EOA5SATU

— People’s Daily, China (@PDChina) November 24, 2020

映っているのはキッチンシンクの蛇口。水が勢い良く出ているところにライターの火を近づけると、炎が上がり、そのまましばらく燃え続ける。

Wenさんによると、この現象は3、4年前から時々起こっており、彼女の家だけでなく、周囲の100軒近くの家でも同じらしい。

今年の夏、彼女の父が水道局に苦情を言いに行ったが、「最近水質を向上させたので、おそらくそのせいだろう」という不可解な説明をされ、水道料金を100元（約1580円）値引きしてくれたが、それ以上は何も対処してもらえなかったそう。

Wenさんは、水に何かが混入していると疑い、海外メディアにこう話している。

もうずっと前からのことです。手洗いや食器洗いをした後に、手が乾かない感じなんです。ヌルヌルしたままで、洗い流そうとしてもできません。水に何か入っていて、それが体に悪いものでなければいいのですが、確信は持てません。

地下水に天然ガスが混入

今回は動画が話題になったためか、政府当局の対応は早かった。動画が投稿された同日中に問題の水道は止められ、水を供給する別の手段が講じられた。専門家による調査チームが編成され、原因究明にあたった。

その後の政府の公式発表によると、水が燃え出した原因は天然ガスだったとのこと。当該地域の水道水は、地下水を水源にしている。そのため、地中にある少量の天然ガスが水に混じって汲み上げられ、そのまま水道管に入ってしまったそうだ。

それにしても、これまで燃える水道水を使っていた人たちは、さぞかし不安だっただろう。（了）

出典元：NDTV:Bizarre Video Shows Tap Water Burning. Watch(11/25)

出典元：Lad Bible:Viral Video Of Flammable Tap Water In China Sparks Investigation(11/24)