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崩壊したプエルトリコの「アレシボ天文台」、事故が起きる瞬間の動画を公開

崩壊したプエルトリコの「アレシボ天文台」、事故が起きる瞬間の動画を公開
YouTube/National Science Foundation

今週の始め、中米のプエルトリコにある有名な望遠鏡が事故を起こし、その際の映像が公開されている。

 

ケーブルが切断され、受信機が落下

 

事故を起こしたのは「アレシボ天文台」だ。この天文台では、3本の塔から伸びたケーブルで受信機が吊り下げられ、下にはパラボラアンテナの反射器が設置されていた。

 

しかし12月1日、現地時間の午前8時、望遠鏡の受信機に繋がれていたケーブルが切断。やがて重さ900トンもある受信機部分が、140m下にある反射器に落下した。

 

これにより「アレシボ天文台」は破壊され、使用できなくなったという。この事故の様子はカメラで撮影されており、YouTubeに公開されている。

 

火星の調査や小惑星の観測にも貢献

 

「アレシボ天文台」は57年前に建設され、以前は世界最大の電波望遠鏡と呼ばれ、1974年に連星パルサーを捉えたことで有名になったという。これを発見した科学者は、その後ノーベル物理学賞を受賞している。

 

また火星の地質学的な特徴を捉えたり、天文学者が地球近傍小惑星の「Bennu」の詳細な観測をしたりすることにも役立ったそうだ。

 

そして今回の事故は、科学者のコミュニティにも衝撃を持って受け止められたとか。

 

flickr_Jeff Hitchcock

「非常に辛い思い」研究者

 

この天文台で26年間も上級研究員として働き、現在も近くに住んでいるJonathan Friedmanさんは次のように語っている。

 

「あの時、ゴロゴロというような音がしました。私にはそれが何なのか、正確に分かっていました。私は叫んでいました。個人的に、私は制御不能に陥りました。もはやその感情を表現する言葉はありません。それは非常に深く、辛い感覚です」

 

「アレシボ天文台」は先月から崩壊の危険があることから、運用が中止され、解体も検討されていたという。しかし全米科学財団は、今後天文台をどうするのか、まだ方針について言及していない。(了)

 

 

出典元:METRO:Footage captures moment the giant Arecibo telescope comes crashing down(12/4)

参考:NPR:Video: Arecibo Observatory Telescope Collapses, Ending Era Of World-Class Research(12/4)

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