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核兵器搭載可能なロシアの爆撃機、パイロットらが脱出装置で射出され死亡

核兵器搭載可能なロシアの爆撃機、パイロットらが脱出装置で射出され死亡
flickr_Alan Wilson

ロシアの長距離爆撃機で事故が起き、パイロットなど複数の乗組員が死亡した。

 

パラシュートが開く高度が得られず

 

この事故が起きたのは3月23日、場所はモスクワから南西に145km離れた街、Kalugaの近くにあるShaikovka空軍基地だという。

 

当時、長距離爆撃機「Tu-22M3」は訓練のため、飛行前の点検を行っていたが、突然緊急脱出装置が作動し、パイロットなど4人が外へ座席ごと射出されたそうだ。

 

この時、乗組員らは上空に打ち上げられたが、パラシュートが開くのに十分な高度が得られず、その後地上へ落下。この時のケガが原因で、3人が死亡したという。

 

亡くなった人の中には、基地の爆撃機部隊の指揮官であるVadim Beloslyudtsev大佐も含まれていたそうだ。

 

核兵器も搭載可能

 

この緊急装置は、機内で何かが起きた時に脱出するためのもので、このような事故は非常に稀なことだという。

 

現在、事故の調査が進められているが、専門家は電気系統の故障か、もしくは人為的なミスだと考えている。

 

「Tu-22M3」は音速を越えて飛行できるツインエンジンの長距離爆撃機で、機体には核兵器も搭載できるそうだ。

 

ロシア空軍はこの機体を約60機稼働させていると見られ、そのうちの数機はシリアでの爆撃にも使用されたと言われている。

 

核兵器を積んだ爆撃機が、もし上空でこのような故障を起こしていたらと考えると、恐ろしい。(了)

 

出典元:abc27:3 Russian bomber pilots killed by ejection system glitch(3/23)

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