オーストラリアでマグパイの被害が多発、生後5カ月の赤ちゃんも襲われ死亡
オーストラリアで鳥に襲われる被害が続出し、先日赤ちゃんも死亡した。
大ケガを負い、病院へ搬送後に死亡
その事件が起きたのは8月8日、場所はクイーンズランド州の州都・ブリスベンにある街、Holland Parkとされている。
亡くなったのは、生後5カ月の「Mia」ちゃんだ。「Mia」ちゃんはその日、母親に連れられ、Glindemann公園に来ていたという。
その時、マグパイと呼ばれる鳥「カササギフエガラス」が、「Mia」ちゃんに襲いかかってきたそうだ。
この結果、「Mia」ちゃんは大ケガを負い、その後病院へ救急搬送されるも、死亡が確認された。
このようなマグパイによる襲撃は多く起きており、今年はすでに250件、毎年4500件ほどの報告があるという。主に7月から12月にかけて人々が多く襲われ、ピークは9月になるそうだ。
自転車に乗った人や子供を襲う
マグパイは巣にいる雛を守るため、主にオスが人に襲い掛かると考えられている。実はHolland Parkの街の住民も以前から、対策を取るよう市側に訴えていたそうだ。
Griffith大学のEmeritus Darryl Jones教授によれば、郊外に住む一般的なマグパイは、一生の間に同じエリアに住み続け、巣の周りを守るために、人を襲うことがあるという。
襲うのはマグパイの10%と考えられているが、彼らは自らの脅威となる人物や、子供、自転車に乗っている人間の顔を覚えているそうだ。
マグパイに襲われる人の70%がサイクリストで、20%から25%は歩行者とされている。
このような襲撃に合わないためには、マグパイが人を襲う場所になるべく近づかないことが大切。しかし、もし襲われそうになった場合、Jones教授は人々に「顔を正面に向ける」よう促している。その理由について、マグパイが主に後ろから攻撃してくる習性があるからだという。
当サイトでも以前、自転車に乗った少年がマグパイに襲われる記事を投稿している。そちらも是非、ご覧いただきたい。(了)
出典元:9NEWS:‘It sounds crazy and dangerous’: Why the best thing to do in a magpie attack may be to go against your instincts(8/14)