ロシアで軍施設への火炎瓶による放火が相次ぐ:米戦争研究所
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」が、ロシア国内で軍施設に対する放火事件が相次いでいると指摘している。
動員されることへの抗議の可能性
「戦争研究所」によると、今月ロシア国内で軍の施設(恐らく入隊事務所)に対して、火炎瓶を投げるなどの事件が複数起きているという。
「戦争研究所」は、犯人らがウクライナへ秘密裏に動員されることに抗議している可能性があると分析している。
実際にロシアのメディアや、地元のテレグラム・チャンネルも、5月4日から5月18日の間に、意図的な放火行為が軍施設にあったと報告しているそうだ。
しかも放火が確認されたのは、モスクワ州の3つの施設やオムスク(シベリアの都市)、ボルゴグラード(南部の都市)、リャザン州、ハンティマンシ自治区などに及んでいるという。
下は以前、当サイトがお伝えした記事になる。
幅広い地域で事件が起きている
ウクライナ軍参謀本部主要作戦副長・オレクシー・グロモフ氏も、ロシア軍施設に対する意図的な放火は、全部で少なくとも12件あり、先週は5件あったと述べている。
ロシア当局もすでに、モスクワ州のある集落で16歳の若者2人を現行犯逮捕しており、ロシア人が軍施設への襲撃に関与している可能性が高いことが示唆されたそうだ。
ウクライナへの侵攻以来、ロシア軍内の士気が低下しているとの報告は、今までに多く寄せられている。
兵士の中には装備を放棄して戦場から逃亡する者や、一切の戦闘を拒否する者、さらにはウクライナへの派遣に対して法的措置を取る者もいるという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Zelenskiy says Donbas is ‘completely destroyed’; Russia ‘will only open ports if sanctions reviewed’ – live updates(5/19)