ロシアの航空研究所で火災が発生、破壊工作か?
ロシアで先日、戦闘機などの開発を手掛けている研究所で火災が発生した。
変圧器から火災が発生
火災が発生したのは5月21日、場所はモスクワの南東43マイル離れた街、ジュコフスキーにある「中央航空流体力学研究所」だ。
ロシアの非常事態省は、「午前9時、ジュコフスキーの中央航空流体力学研究所で、変電所の変圧器から火災が発生したとのメッセージを受け取った」と明らかにした。
この火災による死傷者は報告されていない。火災の様子はネットにも投稿され、黒煙を上げ激しく燃えている様子が映っていた。
A transformer substation caught fire on the territory of the Central Aerohydrodynamic Institute in #Zhukovsky (#Moscow region), reports #Russian media. pic.twitter.com/hX9G95VHNm
— NEXTA (@nexta_tv) May 21, 2022
🧵#RUSSIA: ❤️🔥Sabotage is back! On May 21, the Central Aerohydrodynamic Institute (TSAGI) in #Moscow – #Zhukovsky was set on fire. TSAGI was involved in aerospace development of #Buran and various other projects. #RussianResistance takes out another military target.✊ pic.twitter.com/wFxqwwXZGk
— Igor Sushko (@igorsushko) May 21, 2022
戦闘機などの開発を手掛ける
この研究所は「Su-27」「MiG-29」「MiG-31」などの戦闘機や、各種ロケットの開発を行っていたという。
また旅客機の「Tu-204」や「Il-96-300」の開発にも携わっているそうだ。
そして兵器の基礎研究、応用研究、構造設計、生産、試験を組み合わせたロシアで最初の科学機関とされている。
防衛産業の施設で火災が相次ぐ
このところロシアでは防衛産業などの施設で火災が相次いでいるという。
5月には複数の化学工場で火災が発生し、4月にはトヴェリ州にあるロシアのミサイル設計研究所でも火災が発生。兵器関係者や設計者らが死亡している。
また他にも石油貯蔵所などで謎の火災が発生しており、ウクライナや西側がプーチンに対して行った妨害工作である可能性があると囁かれているという。
34年間CIAの作戦担当官を務めたジョージタウン大学外交学院のダグラス・ロンドン教授は、フォーリン・ポリシー誌に対し、最近のいくつかの事件、例えば石油貯蔵所の火災などは戦争に関連した妨害行為であった可能性があると語っている。(了)
出典元:MailOnline:Suspicious fire breaks out at Russian aerospace institute that develops fighter jets and rockets in latest blaze to hit the country amid fears of Ukrainian saboteur campaign(5/21)