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子供の人身売買を疑われた男性、集団リンチに遭い、焼き殺される【メキシコ】

子供の人身売買を疑われた男性、集団リンチに遭い、焼き殺される【メキシコ】
Twitter/El Valle

偽情報に踊らされた群衆によって、ある若い政治家の男性が犯人と疑われ、リンチの末に殺されるという、凄惨な事件がメキシコで起きた。

 

メッセージグループで噂が広まる

 

その事件が起きたのはメキシコ中部・プエブラ州の町、パパトラソルコとされている。

 

その日、パパトラソルコの住民のメッセージ・アプリ「WhatsApp」のグループ内で、子供の人身売買を行っている者が街に入ったとの情報が広く共有されたという。

 

そして住民らは、この町に住む祖父を訪れていたダニエル・ピカソ氏(31)を疑い、襲い掛かったそうだ。

 

ピカソ氏は200人の群衆にリンチされ、その後生きたまま火をつけられて、殺された。

 

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警察が救出し、パトカーに乗せるも…

 

警察はピカソ氏を救出しようとし、一旦はパトカーに乗せたが、群衆は彼を無理矢理運動場へ連れ出し、殴打したという。

 

その後、群衆はピカソ氏にガソリンをかけ、生きたまま焼き殺したそうだ。遺体は、暴徒が去った後に回収された。

 

ピカソ氏は、2022年3月までメキシコ議会下院の政治顧問をしていた人物とされている。

 

パパトラソルコを管理するワチナンゴ市は6月13日に声明を出し、「これは正義ではなく、野蛮である」と非難。「所轄官庁が、責任追及のため、すでに事件の調査を行っている」と述べた。

 

また人々に対し「偽情報に踊らされないでください。あらゆるメディアを通じて拡散されているあらゆる種類の情報を必ず確認してください」と呼び掛けたという。

 

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数年前も偽情報で犠牲者

 

メキシコの一部地域では、特に警察の到着が遅い遠隔地では、暴徒による裁きは珍しいことではない。

 

2019年にも同じくプエブラ州で、7人の男性が殴打され、生きたまま焼かれる事件が起きている。

 

また2018年には、メッセージアプリ「WhatsApp」で「男が子どもを誘拐した」という噂が広まり、プエブラ州で男性2人が焼き殺されたという。その後、この噂は事実無根であることが判明した。

 

メキシコ・シティの情報・サイバーインテリジェンス担当副大臣ホセ・ギル氏はBBCに対し、ソーシャルメディアは多くの犯罪に一役買っているとした上で、次のように語っている。

 

「ソーシャルメディアは、私たちの多くが真実であると認識している偽の情報を、私たちが信頼する人々が発信することによって、地域社会を大きく変えてしまうことがあります。何が真実で何が嘘かを見極め、何が信頼でき、何がそうでないかを判断することが社会には必要なのです」(了)

 

出典元:CBS:Man lynched by mob and set on fire over accusations shared on social media in Mexico: “This is not justice, but barbarism”(6/13)

出典元:BBC:Daniel Picazo: Mexican politician lynched after WhatsApp rumours(6/14)

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