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「アノニマス」がイランの抗議デモを支援、政府系サイトに攻撃を開始

「アノニマス」がイランの抗議デモを支援、政府系サイトに攻撃を開始
Twitter/jack

分散型ハッカー集団の「アノニマス」が、イランで起きているデモを支援するために、政府系のサイトにサイバー攻撃を行ったという。

 

9月20日に攻撃を行うと発表

 

このデモのきっかけは、イラン人の女性、Mahsa Aminiさん(22)がヒジャブを適切にかぶっていなかったとして、「道徳警察」に逮捕され、警察の留置場で死亡した事件だ。

 

 

その後、イラン各地で女性たちが立ち上がり、イラン政府に対する抗議活動を展開。しかしイラン政府はデモへの弾圧を強めていった。

 

 

そんな中、「アノニマス」は9月20日、「#OpIran」というハッシュタグと共に、イラン政府に対する「サイバー攻撃」を開始すると発表した。

 

 

政府や国営メディアをハッキング

 

その翌日、イラン政府の2つの主要なウェブサイトと、いくつかの国営メディアのウェブサイトがダウンしたそうだ。

 

ターゲットの1つは政府の「スマートサービス」サイトで、ここでは多くのオンラインサービスが提供されていたという。

 

さらにイラン国営テレビのウェブページを含む、いくつかのウェブサイトも攻撃され、しばらくの間、ダウンしていたそうだ。

 

以来、ハッカー集団とイランのサイバーセキュリティ担当者の間での争いを示すように、そのウェブサイトはオン・オフを繰り返したと言われている。

 

他にも多数のターゲットを攻撃

 

「アノニマス」はまた、イランの中央銀行と、ニュースメディアの「Fars通信」をダウンさせたと主張。さらにイランの町にある300台以上のカメラをハイジャックしたという。

 

これにより政府によってネットが制限される中、イラン各地で起きている抗議デモの様子を配信したそうだ。

 

他の標的は、アラビア語のニュースメディア「Al-Alam」、イランの協同組合・社会福祉省、経済・財務省とされ、さらに今週「アノニマス」はイランの議会をハッキングし、政府関係者のデータを流出させたと言われている。

 

亡くなった女性、Aminiさんは拘束されて数時間後に病院に運ばれたが、拘束中に頭蓋骨の骨折と内出血を起こし、脳死と宣告されたという。

 

しかしイランの警察は、彼女の死因は心臓発作であると主張しているそうだ。(了)

 

出展元:METRO:Anonymous launches multiple cyber attacks against the Iranian government(9/29)

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