韓国で腐敗した脱北者の遺体を発見、1年以上も前に死亡か?
韓国のソウルで、北朝鮮から逃れてきた女性の遺体が発見され、現在も捜査が進められている。
死後1年近く経過か
コリア・タイムズによると10月19日、ソウルにある住宅から、冬服を着たままのひどく腐敗した女性の遺体が発見されたという。
遺体の腐敗具合と冬服を着ていたことから、死後1年近く経過しているとみられるそうだ。
女性の遺体は、市営の公共賃貸住宅業者の職員が、契約更新のために訪れた後に発見された。
脱北者の成功例とみなされる
亡くなった女性は、2002年に脱北。韓国に亡命し、韓国の統一省が運営する定住者支援のための組織「韓国ハナ財団」で働き始めたという。
自由を求めて北朝鮮から逃れても、脱北者が韓国の生活に慣れるのは簡単ではない。そんな中でも彼女は社会に順応した成功例とみなされ、地元メディアでも報じられてきたそうだ。
しかし彼女に家族はおらず、2017年には仕事を辞め、かつての同僚と連絡が取れなくなっていたという。
警察は、正確な死因を特定するために解剖を行うとしている。
毎年、何百人もの人が、飢饉や貧困に陥った北朝鮮から逃れ、より良い生活を送ろうと脱北してくるそうだ。
韓国の統一省によると、1998年以降、3万3000人以上の人が北朝鮮から韓国に亡命しているという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Decomposing body of female North Korean defector found ‘after one year’ in Seoul home(10/26)