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【アフガニスタン】地震の死者が3000人に近づく、震源地付近では余震も頻発

【アフガニスタン】地震の死者が3000人に近づく、震源地付近では余震も頻発
X_A. Mukhtar

アフガニスタンで10月7日に大きな地震が発生し、犠牲者がさらに増え続けている。

 

住民は家を離れ、公園や通りで過ごす

 

アフガニスタン西部のヘラート州では7日、M6.3の地震が2回起き、家屋が倒壊。住民らが下敷きになり、数多くの犠牲者が出た。

 

またその後も8回も余震が続き、多くの住民は家を離れ、公園や通りで一晩を過ごしたという。

 

アフガニスタンを実効支配する「タリバン」の高官は9日、すでに死者が3000人に近づきつつあると明らかにした。

 

9日にもM5レベルの余震

 

アメリカ地質調査所によれば、9日にもM5.9、M4.9、M4.7の地震を観測したという。

 

特に被害が甚大なのは、Zenda Jan地区とされ、そこでは多くの村が地震によって崩壊し、まだ数多くの犠牲者が建物の下敷きになっていると考えられている。

 

7日の時点で、レスキュー隊は、死者数を2445人と発表していたが、8日の遅くにも、さらに350人の遺体を発見したと発表した。

 

ヘラート病院の関係者は「死体でいっぱいのバン(車)が、毎分ここに到着しています。負傷者の数が非常に多く、苦慮しています。死体の数は数えていません。死体安置所の収容人数を超えています」と語っている。

 

「20の村が完全につぶれた」

 

タリバンの関係者によると、9日に地震以来、初めて救助にたどり着いた村もあるという。タリバンの関係者は次のように語っている。

 

「救助活動はまだ進行中である。国防省の部隊が今朝この地域に到着し、地元住民が積極的に活動を支援している。瓦礫の下には多くの人がおり、まだ救助隊が到達していない地域もある。少なくとも20の村が完全につぶれており、人々が瓦礫の下敷きになっている」

 

ヘラート在住の住民によれば、タリバンの救助隊はブルドーザーを使って瓦礫を取り除き、生存者を探していたが、彼らの行動は意図せず生存者を危険にさらすことになったという。

 

アフガニスタンはすでに人道的危機に陥っており、2021年にタリバンが政権に復帰した後、外国からの援助が広範囲にわたって打ち切られ、医療制度にも深刻な影響を及ぼしている。

 

また、国連やNGOでの女性の就労を禁止したことで、国際援助組織との関係もこじれているそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Afghan earthquake survivors sleep amid rubble as death toll nears 3,000(10/9)

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