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山で死亡した男性、遺体のそばには72日間も飼い主から離れなかった犬がいた!

山で死亡した男性、遺体のそばには72日間も飼い主から離れなかった犬がいた!
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アメリカの山で、遭難した男性の遺体が発見され、そばを離れなかった犬も救助された。

 

8月19日に行方不明となる

 

亡くなったのは、コロラド州の町、パゴサ・スプリングス在住のリッチ・ムーアさん(71)だ。

 

彼は8月、3歳になる飼い犬の「フィニー」と共に、パゴサ・スプリングスの東にある、標高1万2000フィート(約3700m)の山「ブラックヘッド・ピーク」に登っていたという。

 

しかしいつまでも戻らないため、8月19日には行方不明となり、捜索が続けられてきたそうだ。

 

そして行方不明から72日後の10月30日、「Taos捜索救助チーム」は、ムーアさんの遺体を発見。ジャック・ラッセル・テリアの「フィニー」も、飼い主の遺体のそばにいたという。

 

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「フィニー」も救助され、家族と再会

 

捜索救助チームの1人、Delinda Vanne-Brightynさんによると、彼らは「ブラックヘッド・ピーク」の山頂から捜索を開始し、西に向かって山を下ったところ、ムーアさんの車を発見したという。

 

しかしその後も、ヘリコプターを動員し、大規模な捜索が何度も行われたが、ムーアさんはなかなか見つからなかったそうだ。

 

ところがある日、1人のハンターがムーアさんの遺体と、「フィニー」を発見。その後、ハンターは息子にメッセージを送り、息子はその内容をアーチュレタ郡保安官事務所に通報した。

 

そして2機のヘリコプターが「ブラックヘッド・ピーク」の裏側まで一列で飛行し、「フィニー」を確認。機内では歓声が起こり、ハイタッチが行われたという。

 

その後、ムーアさんの遺体は回収され、「フィニー」も捜索救助チームに保護され、家族と再会を果たしたという。

 

非常に痩せていて、鼻に傷

 

保護された時、「フィニー」は非常に痩せていて、鼻には長い傷跡があったそうだ。

 

おそらく「フィニー」は近づいてくる野生動物と戦い、近くにある泉で喉を潤し、昆虫やシマリスなどを食料にして生き延びてきたと考えられている。

 

このエピソードは「Taos捜索救助チーム」のフェイスブックでも紹介され、多くの人が「フィニー」の行動に驚き、さまざまなコメントを寄せた。

 

「とても悲しい。しかしとても美しい話だ。小さなジャック・ラッセルが、ずっと何週間も彼のそばにとどまっていたなんて。時に悲劇は、私たちに人間と親友(犬)との間の絆を思い出させてくれる」

「犬の愛に勝るものはない」

「この小さな犬の忠誠心はとても美しい。彼女(犬)の生存と救助に本当に感動しました。犬は、この神に見捨てられた世界に、たくさんの愛と幸せをもたらしてくれます」

On October 30th, the body of missing hiker 71-year-old Rich Moore of Pagosa Springs has been found, along with his dog,…

Taos Search and Rescueさんの投稿 2023年11月7日火曜日

 

72日間もそばにい続けるとは、きっと「フィニー」は、どんなことがあってもムーアさんのそばを離れたくなかったに違いない。(了)

 

出典元:The Denver Gazette:Loyal terrier keeps watch over fallen hiker for 72 days(11/14)

出典元:KDVR:Dog found alive with missing hiker’s body after 72 days in San Juan mountains(11/15)

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