109歳の女性、長寿の秘訣は週に一度、グラス一杯のワインを飲むことか?
先月20日、御年109歳を迎えた女性が長寿の秘訣はないと語り、注目を集めている。
9人の兄弟や夫は死去
4月20日に109歳を迎えたのは、米国ノースカロライナ州南西部に位置する、シャーロット在住のAnnie Wilsonさん。
このシャーロットの地でWilsonさんは9人の兄弟姉妹に囲まれ、家族経営の農場で働いたり、母親と共に料理をしたりする生活を送っていたという。
「私たちは素敵な時間を過ごし、孤独や退屈を感じることはありませんでした」と語るWilsonさん。
しかし彼女の両親や兄弟姉妹は亡くなり、1993年には夫も死去してしまう。
それでも今年の誕生日には、自宅で友人らと共にささやかな誕生日パーティーを開催したようだ。
長寿の秘訣はなし…金曜日のワインは欠かせず
そんなWilsonさんにとって、健康的に長生きする秘訣とは何だろうか。
これについて「数多くの人がそれについて聞いてきましたが、特別なことは何もしていません。私はただ生きているだけです」というWilsonさん。
ただ彼女は毎週金曜日に、グラス一杯のワインを飲むのが習慣になっているとのこと。
彼女はこれを、何年にもわたり続けているという。
人間の生命は無限大という研究も
世界においては110歳まで達する人には男性よりも女性が多く、また110歳に達した人の7割が白人であることは明らかとなっている。
Wilsonさんも、そんな“110歳に達しやすい人の条件”に当てはまっていることは確かだ。
しかし年齢につれ多くの人の身体が退化していくのに対し、Wilsonさんのような人において、そのスピードが遅い理由について確かなことはわかっていない。
一方、近年研究者の中には、人間の生命が無限である可能性を唱える者も現れている。
オーストラリア人遺伝学者のDavid Sinclair氏は、そんな人物の一人だ。
Sinclair氏は研究において、“NAD+”と呼ばれ若い人の身体に豊富に存在しているコエンザイムには、細胞の保護を助ける働きがあることを発見。
マウスを用いた実験で、NAD+の量を増加させることにより、いくつかの老化マーカー(指標となるもの)を逆転させることが可能であったという。
Sinclair氏は人間におけるNAD+の効果についてはまだ証明されていないが、自身の家族に酵素を混ぜた飲み物を与えており、これにより少なくとも150年生きることが可能になると主張している。
109歳という年齢に達しながら、ワインをたしなむ優雅な生活を送るWilsonさん。歳を取っても彼女のような生活が出来るよう、長寿に関わる研究がさらに進展することを望むばかりだ。(了)
出典:Daily Mail:‘I’m just livin’: 108-year-old woman reveals she drinks one glass of wine every Friday(4/19)