捨てられたテントで作った服、ロンドン・ファッション・ウイークに登場
24才の環境保全活動家が立ち上げたファッションブランド「10T」。ミュージック・フェスティバルに捨てられたテントで作ったアイテムが、世界4大コレクションの1つであるロンドン・ファッション・ウイークに登場した。
捨てられたテントを拾い集め
英国のJames Marshallさん(24才)は、エジンバラ・ネピア大学で環境の持続可能性を専門に研究し、卒業後すぐにファッションブランド「10T」を立ち上げた。ブランドコンセプトは、ファッションで環境保全に貢献すること。
昨年夏、彼は、英国内の2つのミュージック・フェスティバル(Eden FestivalとKendal Calling)で、会期終了後に打ち捨てられたテントを拾い集めた。友人や家族の協力を得て集められたテントの数は300ほどだったそう。
そのテント生地で作られたお洒落なジャケット、バムバッグ、帽子などが、先月末に開催されたロンドンファッションウイークの舞台を飾った。デザイナーは、社会的メッセージをこめたデザインで知られるImogen Evans氏。Marshallさんの意見もデザインに反映されているという。
手作業のリサイクル
捨てられたテント生地で服を作るのは大変だ。リサイクルの段階で、人手が必要となる。Marshallさんは海外メディアにこう話す。
当分の間、テント集めは自分たちでやっていくつもりです。ただ、テント以外の資源ゴミを使うことも考え始めていて、もういくつかアイディアが出ています。
どんな資源を利用するにせよ、基本的なやり方は変えたくありません。自分たちでそれを集め、分別し、清潔にして製品化するつもりです。
デビューしたてのクールな環境保全ブランド「10T」。まだ常設のブティックはなく、期間限定の仮設店舗で売られているだけ。3月中旬からは、オンラインショップで販売開始となるそうだ。サイトにメールアドレスを登録しておくと、最新情報(英語)を受け取れる。(了)
出典元:The Sun:Edinburgh eco expert creates clothing line using abandoned festival tents(2/21)
出典元:Good News Network:Eco-Activist Hits Fashion Week Catwalk With Clothing Made Out of Abandoned Tents Collected From Music Festivals(2/27)