N95マスクを製造するハネウェル社と人気ラッパーがコラボして、ヘッドフォン付き「スマートマスク」を発売
新型コロナウイルスのおかげでマスクは生活に欠かせないものとなり、さまざまなマスクが売られるようになった。その種類はもう出尽くした感があったが、そこに、まったく新しいコンセプトのマスクが登場した。
ハネウェル社と人気ラッパーが協力
「ハネウェル(Honeywell)」はアメリカの多国籍企業。電子制御システムや自動化機器を製造販売し、NASAやアメリカ国防総省に技術サービスを提供しているという凄い会社だ。新型コロナウイルス感染症の医療現場で用いられるN95マスクも、現在大量に製造しているそう。
一方、アメリカのラッパー「ウィル・アイ・アム(will.i.am)」さんは過去にグラミー賞を7回受賞し、マイケル・ジャクソンやU2の曲制作にも携わった有名人だ。
この両者がコラボして作り上げたのが「Xupermask」というマスク。フィルター付きの換気機能があり、ノイズキャンセリングヘッドフォンが内蔵されている。
ハネウェルで医療用個人防護具(PPE)部門の最高商務責任者を務めるill Lange氏は、メディアの取材に応えて「これは(マスクの)新しいカテゴリーだ」と話す。医療用マスクではなく、手作りマスクでもなく、ファッションマスクでもない、いってみれば「スマートマスク」といえるものだそう。
換気ファンとヘッドフォン
このマスク、写真では硬そうに見えるが、メインの素材は柔らかいシリコンだ。両サイド(頬に当たる部分)はメッシュになっている。
口と鼻を覆う部分には、ハネウェル製のエア・フィルター・システムが装備されており、2つの換気ファンは3段階で速度調節できる。(ただし、フィルターの性能は医療用レベルではなく、一般向けの高性能フィルターだとのこと)また、ヘッドフォンにはノイズキャンセリング機能があり、Bluetooth(ブルートゥース)も搭載されている。バッテリーは充電式だそう。
ハネウェルに基本的なアイディアを提供したウィル・アイ・アムさんは、このマスクについてこうコメントしている。
「私たちはまるでSFの世界にいるようだ。(新型コロナは)SF映画そのものじゃないか。でもそのわりには、一時代前の映画に出てくるマスクをしている。だから、現代にふさわしいマスクを作ったんだ」(了)
出典元:The New York Times:Is This the Future of Face Masks?(4/6)
出典元:Metro:New $299 facemask comes with noise-canceling headphones(4/6)