「カリブの宝石」と呼ばれるベリーズ珊瑚礁、危険遺産リストから除外される


ユネスコ世界遺産の委員会は、ベリーズ・バリア・リーフ(ベリーズ珊瑚礁保護区)において環境悪化への懸念が払拭できたとして、危険遺産リストから除外すると発表した。

 

グレート・バリア・リーフに次ぐ広さ

 

ベリーズ・バリア・リーフは中米の国、ベリーズの沖合に広がっている保護区で、2000kmにもわたって珊瑚が群生しており、オーストラリアのグレート・バリア・リーフに次ぐ、世界で2番目の大きなエリアとされている。

 

そこには絶滅が危惧されているウミガメやマナティ、アメリカウミワニなど多くの貴重な生物が生息しており、1996年にはユネスコの世界遺産に登録されたという。

 

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しかしその後、ベリーズ政府は近海で石油開発の計画を許可することを発表。その結果、環境悪化の可能性が高まったとして、ユネスコは2009年にこのエリアを「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)」のリストに加えたそうだ。

 

そして今回、ベリーズ政府に環境保護への目覚しい進展が見られたため、危機遺産リストからの除外を決定した。

 

「私たちが望む保護の水準に達した」

 

ベリーズ・バリア・リーフは以前、チャールズ・ダーウィンによって「西インド諸島の中で最も素晴らしい珊瑚礁」と評されており、その美しさから「カリブの宝石」とも呼ばれてきたという。

 

そのためユネスコはこれまでベリーズ政府に、このエリアに保護措置をとるよう促してきた。

 

 

また2012年には環境問題研究家などが、非公式に住民投票を実施。多くが観光業などに携わっていることから、投票に参加した人のうち96%が沖合での石油掘削活動に反対したそうだ。

 

さらに2017年にはベリーズの国会議員らが、同国の海域で石油開発を中断させる画期的な法案を可決させ、これによりベリーズ・バリア・リーフへの悪影響が払拭されることとなる。

 

ユネスコは6月25日に定例の会議を開き、ベリーズ政府の海を管理する計画を賞賛。「私たちが望む保護の水準に達した」と評価し、危機遺産リストからの除外を決定したという。(了)

 

 

出典元:BBC:Belize praised for ‘visionary’ steps to save coral reef(6/27)

出典元:Good News Network:World’s Second Largest Coral Reef Has Just Been Removed From Endangered List(7/6)

参考:HUFFPOST:世界遺産の半分が、存続の危機にある。衝撃的な調査結果(2016/4/11)