絶滅したと考えられていたカンガルー・ラット、メキシコでの調査で生存を確認


メキシコで絶滅したと考えられてきたラットが、研究者らの調査により生きていることが明らかとなった。

 

1986年以来、目撃情報なし

 

そのラットとは「San Quintín kangaroo rat(学名:Dipodomys gravipes)」。大きさは5インチ(約12.7cm)ほどで長い尻尾を持っており、後ろ足でカンガルーのようにピョンピョンと飛び跳ねて移動するという。

 

しかし彼らが生息していたメキシコのバハ・カリフォルニア州のSan Quintínというエリアは、トマトやイチゴの農場へと変わってしまったそうだ。

 

そのため1986年以来、約30年間、誰も「San Quintín kangaroo rat」を目撃しておらず、絶滅したと考えられてきた。

 

The nat

野外調査で4匹のラットを発見

 

ところが昨年の7月、サンディエゴ自然歴史博物館の研究者と、メキシコの自然保護団体「Terra Peninsular」のメンバーが、通常の野外調査を実施。

 

その際、同じタイプとみられる4匹のラットを捕獲したという。やがてその4匹が絶滅したと考えられていた「San Quintín kangaroo rat」だと明らかになったそうだ。

 

研究者らは調査の際に写真を撮影し、やがて「San Quintín kangaroo rat」を逃がしたのだが、現在も同じ場所で生存していることが確認されているとか。

 

 

「Terra Peninsular」のJorge Andradeさんはリリースにおいて「私たちが、どれだけうれしかったかを想像できないかもしれません。私たちにとって、San Quintín kangaroo ratがこのエリアにとどまっているのを知ることは、とても満足のいくことなのです」とコメント。

 

また哺乳動物の専門家であるScott Tremor氏も、次のように語っている。

 

「この発見は、伝統的な自然歴史分野での野外調査の重要性を示す見事な例であるだけでなく、私たちが保護プランを発展させていく機会を得たことを表しているのです」

 

研究者らは今回の発見を元に、生息地の保存を通してこの種の保護にあたりたいと考えているという。(了)

 

出典元:The dodo:Everyone Thought This Little Guy Was Extinct — Until Now(5/3)

参考:The nat:The San Quintín Kangaroo Rat: Rediscovery and Conservation