アラスカで保護されたラッコの子供、新たな水族館に移り住む
アメリカのアラスカ州で保護されたラッコの子供が、新しい家に移り住むことになった。
周りには母親の姿が見えず
そのラッコの子供は10月下旬、アラスカ海洋センターの野生動物専門家によって発見されたという。
当時、周りには母親の姿が見えず、ラッコの子供は1匹で苦しんでいたそうだ。
そもそもラッコの子は乳離れした後、どこで餌を食べ、どのように狩りをするかを学ぶために、生後1年間は母親が必要とされている。
そのため、もしラッコの子供が取り残された場合、連邦政府により、そのまま解放してはいけない規則が定められており、結局野生動物の専門家がこの子供を引き取ったという。
そして11月末にラッコの子供は、アラスカ州からイリノイ州のシカゴにある「シェッド水族館」に運ばれたそうだ。
A sea otter pup rescued in Alaska arrived at his new home at Chicago’s Shedd Aquarium. The male sea otter pup was found alone in late October by the Alaska SeaLife Center and is receiving around-the-clock care. https://t.co/afGxcc8wZt pic.twitter.com/ZHVq6oUqs3
— ABC News (@ABC) December 10, 2023
24時間体制で世話をする
「シェッド水族館」は12月7日、保護されたオスのキタラッコ(northern sea otter)を迎え入れたと明らかにした。
水族館によると、生後8週間のラッコは水面下での環境に慣れ、24時間体制で世話を受けているという。
またラッコの子供は3時間ごとに、哺乳瓶からミルクを与えられ、貝の小片を食べているそうだ。
アラスカ海洋センターのジェーン・ベロヴァラック氏は、次のように述べている。
「移住が必要で、野生では生きていけないラッコたちの取り組みをサポートしてくれる、シェッド水族館のようなパートナーに感謝しています。新しい住処でのラッコの旅を、今後も追い続けられることにワクワクしています」(了)
出典元:NBC:Sea otter pup found alone has new home at aquarium(12/9)