サハラ砂漠が稀な大雨に見舞われ、広大なエリアが水で覆われる
アフリカのサハラ砂漠では大雨が降り、広大なエリアが水で満たされる、珍しい光景が広がった。
2日間で、年間の平均降水量を越える
アフリカ北西部のモロッコでは先月、大雨に見舞われ、わずか2日間で、年間の平均降水量を上回ったという。
この地域のいくつかのエリアでは、年間の降水量が250ミリ未満だが、首都・ラバトから約450km南にあるTagounite村では、24時間で100ミリ以上の雨が記録されたそうだ。
これによりモロッコ南東部に広がるサハラ砂漠にも、大きな水たまりができ、印象的な光景が現われたという。それがこちら。
Extremely rare flooding has hit the Sahara Desert.
It has been at least 30 years since the Moroccan region has seen this much rain in such a short space of time. pic.twitter.com/kIFHfRUlBj
— Channel 4 News (@Channel4News) October 8, 2024
50年間干上がっていた湖にも水
NASAの衛星も、50年間干上がっていたIriqui湖に、水が流れ込んでいる様子をとらえていたという。
また観光客が頻繁に訪れる砂漠地帯では、四輪駆動車が水たまりを走り抜けていったそうだ。
この雨は温帯暴風雨によってもたらされたと考えられ、モロッコ気象総局のHoussine Youabeb氏も「これほど短期間に、これほどの雨が降ったのは30~50年ぶりだ」と述べている。
モロッコは6年連続で、干ばつに見舞われており、農民は畑を離れ、都市や村では人々が水の配給を頼りにしてきたという。
しかし9月の雨により、貯水池にも水が溜まり、地下水のある層にも水が補充される可能性があるそうだ。(了)
出典元:MailOnline:Floods hit… the SAHARA! Desert is struck by its biggest deluge for decades, with water filling lake that had been dry for 50 years(10/9)