コストコのチョコムースケーキを丸ごと食べたオポッサム、入院する
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アメリカ·ネブラスカ州の動物病院に、1匹のオポッサム(ネズミに似た小型の有袋類)が運び込まれた。ある民家の庭に入り込み、たまたま置かれていたチョコレートムースケーキを丸ごと1個食べ、そのまま動けなくなってしまったためだ。チョコレートムースケーキはコストコで買ってきた特大のもの。そのオポッサム、よほどのチョコ好きだったに違いない。
冷蔵庫が一杯で外に出しておいたケーキ
ネブラスカ州グレトナ市のKim Doggetさんの家では、冬の間、冷蔵庫が一杯になると、入り切らないものを屋外に置いておくことにしていた。
その日、作りたての自家製ビーナッツ·バター·ボールを冷ますために屋外に持って出た子供が異変に気づいた。屋外用の椅子の上にチョコクリームの足型がたくさん付いており、そこで1匹のオポッサムが、丸まって動けなくなっていたという。
「チョコレートムースケーキはテーブルから落ち、包装はとれていて、中身はほぼ無くなっていました。オポッサムは苦しんでいるように見えたので、動物愛護団体に連絡して、診てもらったほうがいいと思いました」とKimさんは海外メディアに話す。チョコレートがオポッサムにとって有害かどうかは分からないが、少なくとも犬にとって有害だと、彼女は知っていたそうだ。
チョコ断ちでリハビリするオポッサム
このオポッサムは結局、野生動物の病院·リハビリ施設「Nebraska Wildlife Rehab」に運び込まれた。診察した獣医は写真をインスタグラムに投稿し、「オポッサムがコストコのチョコレートケーキを丸ごと全部食べたため運び込まれた」とコメントした。
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ちなみにコストコは、大容量、ビッグサイズの食品を扱っていることで有名だ。
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チョコレートには、オポッサムにとって毒となる可能性のある成分がいくつか含まれているらしい。獣医は活性炭を用い、オポッサムの体内に入ったそれらの成分を中和させたとのこと。また、「このチョコ中毒のオポッサムは、野生生活に戻るため、厳格なチョコ断ちをしながら体調を整えている最中です」と獣医はSNSに書き込んでいる。(了)
出典元:UPI:Opossum eats entire Costco chocolate cake in Nebraska yard(2/12)
出典元:Delishably:Costco Bakery Review: Chocolate Mousse Cake