アヒルの卵をレストランで購入した女性、ヒナを孵化させてペットにし話題に
突然だが皆さんは“バルート(バロット)”をご存じだろうか。
“バルート”とは孵化する直前のアヒルの卵を過熱調理したもので、フィリピンを中心とする東南アジア諸国で食べられている料理だ。
マレーシアでそんな“バルート”になるはずだったアヒルの卵を孵化させ、ヒナを育て上げペットとして飼う女性が話題となっている。
レストランで購入した卵を孵化させることを思い付く
話題となっているのは、マレーシア人のErica Limさん(39)。
Limさんと現ペットのアヒルの卵との出会いは、2年ほど前に遡る。
この時ベトナム料理店を訪れていた彼女は、まだ調理されていない“バルート”用の卵を興味本位で衝動的に購入。さらにそれを育て、孵化させることを思い立ったという。
そうと決めたLimさんは、発泡スチロールの箱に電灯を取り付けた即席の孵卵器を制作。その中に購入した卵を入れ、様子を見ていたという。
すると2週間ほど経った後、卵は無事孵化。可愛らしいアヒルのヒナが生まれ、Limさんはその“母親”になったという。
飼い主と共に映画まで見るアヒルのBibit
その愛くるしい姿に即座に“恋に落ちた”というLimさんは、ヒナを“Bibit”と呼び、ペットとして育て始める。
成長を遂げたBibitは約25時間おきに卵を産むともいい、LimさんはBibitが産んだ卵を家族や友人らに分け与えているという。
またBibitはLimさんの周りにいることが好きなようで、仕事から帰って本を読んだりテレビを見ていると、その傍をうろついているとのことだ。
さらにLimさんが映画を見ていると、Bibitも一緒に映画を見るとのこと。
そのためBibitがまだ幼かった頃、Limさんは一度彼女を映画館に連れ込んだことまであるという。その際にはBibitはとても行儀が良く、映画館での体験を楽しんだとのこと。
さすが都会で育ったアヒルだけあって、Bibitは“シティライフ”の楽しみ方も心得ているようだ。
アヒルの飼い主ならではの気苦労も…
一方、アヒルを家の中で育てるということはラクなことではなさそうだ。
水が大好きというBibitは、度々風呂場に侵入。バスタブで勝手に水遊びをしてしまうという。
さらにBibitが静かにしているときであっても、油断はならないとのこと。
そのような際は“何かある”ことが多く、Limさんは幾度にもわたり風呂場で何かが壊れているのを発見したという。
こんなBibitとの生活についてLimさんは「アヒルは素晴らしい友達になります」と語る。
「私のBibitはチャーミングで思いやりがあります。より多くの人が、アヒルをペットとして飼うことがいかに楽しいかということに気付くことを望んでいます」
料理用のアヒルの卵を育て上げてペットにしてしまったLimさん。Bibitにはその愛くるしい姿で多くの人を癒してほしいところだ。(了)
出典:Boredpanda:Woman Buys A Balut Egg In A Restaurant And Hatches The Duckling That’s Now Her Best Friend