オーストラリアで車のドアを開け放していたところ、コアラが乗り込んでいたというハプニングが起き、話題となっている。

 

車を離れて数分後、戻ってきた男性を待っていたのは…

 

この出来事を経験したのは、オーストラリア人の男性Tim Whitrowさん。現場となったのはオーストラリア南部に位置する南オーストラリア州の州都、アデレードの近郊だ。

 

ワイン製造業者のWhitrowさんは、この時ブドウ畑を確認するため同地を車で訪れていた。

 

ところが犬と共に車を離れてわずか数分後、再び車へと戻ってきたWhitrowさんは異変に気付く。

 

車の中に何やら怪しげな影が蠢いているのが見えたのだ。

 

そしていざ車へと近づいてみると、Whitrowさんはびっくり。

 

なんと車の後部座席に野生のコアラが鎮座していたのだ。

 

車から離れようとしないコアラ

 

「ワイン畑で車のドアを開けっぱなしにして離れると、コアラが乗り込んできます…」

 

この驚きの事態に遭遇したWhitrowさんは、こんなことを呟きながら、すかさずカメラを回す。

 

Whitrowさんの犬もコアラには興味深々なようで、臭いをかごうとするような仕草を見せていた。

 

 

しかし車の主と興味津々な犬をよそに、コアラは車を離れようとはしない。

 

そのためWhitrowさんは仕方なく車を林の近くまで移動させ、コアラを自然へと返すことを試みることとなった。

 

優しく声をかけ外へおびき出そうとするも…

 

ところがコアラを車から追い出す試みは、Whitrowさんが考えていた以上に難航することとなる。

 

「小さなコアラを車から追い出すことを試みようとしていますが、彼はただ外へと出たがりません」

 

そんな説明をしながらカメラを回し続けるWhitrowさん。

 

さらにWhitrowさんはコアラに優しく話しかけながら、外へとおびき出そうと試みる。

 

「お願いだから、車の外へ出してもいい？」「傷つけたりしないよ」などと言い、さらには「喉渇いてる？」などと声をかけてペットボトルの水を差し出すサービスまでしてみせる。

 

コアラの目的はクーラー？

 

しかしコアラは、そんなWhitrowさんのサービスにはお構いなし。

 

優しく手を差し伸べたWhitrowさんを引っ掻くような仕草を見せると、ゆっくりとした足取りでフロントシートへと向かってしまう。

 

 

これにはWhitrowさんも大慌て。

 

「ちょっと、フロントシートには行かないでくれ！」と懇願する彼をよそに、コアラはダッシュボードにしがみつく。

 

 

さらにフロント部分へのクーラーと身を寄せ、ダッシュボードへと爪を立てしがみつきながらも、涼やかな風を楽しむような素振りを見せていた。

 

 

その後コアラはようやく自然の中へと帰っていった。

 

しかしWhitrowさんは、予想外に長丁場となったコアラとのやり取りに少々疲れた模様。

 

「俺の車をこんなに傷つけてくれてありがとうよ」と言い残し、動画は終了している。

 

開け放していた車のドアからコアラが乗り込んで来るというまさかのハプニング。今回のことを通し、Whitrowさんは車を離れる際には必ずドアを閉めなければならないことを学んだに違いない。（了）

 

 

 

出典：Fox News：‘Feisty’ koala sneaks into Australian man’s car to ‘enjoy the AC,’ refuses to leave, wild video Shows（3/21）