オーロラを待っていたカメラマンが、上空で緑色に光る物体を捉える
先日、オーストラリアの空で緑色に輝く物体の写真が撮影され、注目を集めている。
カメラをセットし携帯に送る
その写真を撮影したのはアマチュア・カメラマンの女性、Leoni Williamsさんだ。
彼女は3月28日、タスマニア島南部にあるパイプ・クレイ・ラグーンで、オーロラが出現するのを待っていたという。
そしてカメラのシャッタースピードを30秒にセット。午後9時30分頃(現地時間)に、水平線に消える瞬間の緑色に輝く物体をカメラが捉えていた。
ただしシャッターを押し、自分の携帯を振り返った時に、この光景が撮影されたため、実際には見ていないそうだ。
Caught but only just, a meteorite last night. Thurs 28th March 2019. The green flash was bright but I was distracted…
TAB & H Photography TAS – by Leoni Williamsさんの投稿 2019年3月29日金曜日
火球か?宇宙デブリか?意見が分かれる
やがて彼女はこの緑色の物体が何かを知るため、写真をSNSに投稿。すると流れ星や衛星の落下、UFOだとする意見が寄せられ、最終的に「Australian Meteor Reports」のSNSページにシェアされることに。
「Australian Meteor Reports」の管理者であるDavid Finlay氏によれば、これは間違いなく隕石で、特に明るく輝く「火球」と呼ばれるものだという。そして緑の光については、次のように語っている。
「緑色は隕石の中に含まれるニッケルや鉄の組み合わせで生み出されたのです。それは恐らく通常の岩の隕石で、岩石の中に細かい金属を含んでいたのでしょう。そしてこの色を生み出したのです」
しかし一方、タスマニア大学物理学部のSimon Ellingsen教授は、隕石よりも人間に作られた宇宙ゴミの可能性が高いと指摘。色も物体の中に含まれているミネラルや特定の元素が反応したとし、次のように述べている。
「それは恐らく裸眼では、緑色に見えなかったでしょう。というのもデジタルカメラは、光を非常によく捉えることができるからです」
タスマニアでは隕石や宇宙ゴミの落下を見る機会はほとんどなく、今回のように撮影されるのも珍しいそうだ。(了)
※先週の土曜日には、アメリカのフロリダ州では青く光る「火球」も撮影されている。
※下は隕石とは関係ないが、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士のAnne MaClainさんが撮影したもの。月が沈んでいく、珍しい様子が映っている。
When we get asked about what we do for fun aboard @Space_Station, most of us say “look out the window.” This is why! pic.twitter.com/VuFNjY7cIF
— Anne McClain (@AstroAnnimal) April 1, 2019
出典元:ABC net:Stargazers looking for Aurora Australis mystified by bright green flash(3/29)
出典元:METRO:Photographers hunting for auroras spot ‘mysterious green streak’ instead(4/2)