チェリャビンスク隕石の再来か?シベリアで巨大な彗星が閃光を放ち消えていく
2013年2月にロシア、チェリャビンスク州に落下した隕石。これは周囲に大きな被害をもたらしたが、今回それを思わせるような彗星の姿が撮影された。
上空で爆発し、閃光を放つ
その彗星が目撃されたのは4月6日の午後7時頃、場所はシベリア中部にあるクラスノヤルスク地方とされている。
動画には空に突然、眩い光を放ち、長い尾を引きながら飛んでいく彗星の姿が映っていた。
やがて彗星は上空で爆発。閃光を放った後、いくつかのパーツに分解し、やがてイルクーツクの方へ姿を消していったという。その時の様子がこちら。
大きなノイズと輝きに恐怖を覚える
この様子を目撃した地元の女性は、Siberian Timesに対し次のように語っている。
「私は、それが火のついた飛行機のように思え、パニックになりました。本当に、そのノイズと輝きに恐ろしくなりました。私はポケットから携帯を取り出しました。しかしそれは非常に早く空を飛んでいったので、それが残した長くて白い跡しか捉えられませんでした」
NASAは昨年、地球に飛来する隕石を観測するネットワークの脆弱性を指摘。NASAのプラネタリー防衛の専門家であるLindley Johnson氏も、小惑星を発見する機会は限られているとし、次のように述べている。
「大きな物体の跡を追いかけるのは簡単です。しかしより小さなものはしばしば、衝撃が起きる直前、水平線上にわずかな時間、姿を見せるだけなのです」
またJohnson氏は、昼間に現れる物体は太陽の光によって遮られるために、目に見えない一方、夜の場合はほとんど、どのようなサイズの物体も見つけるチャンスが非常に多くなるという。
今回の彗星は幸い、比較的小さく、ケガ人なども出ていなかったようだが、「チェリャビンスク隕石」の件もあるため、ちょっとドキッとさせられる動画といえよう。(了)
出典元:The Siberian Times:Large meteor explodes in sky over Siberia in third major space fireball incursion in four months(4/7)
出典元:METRO:Earth hit by gigantic ‘fireball’ meteor which exploded in the sky(4/8)