千島列島にある火山が爆発、NASAが噴火の様子をとらえた鮮明画像を公開
日本の北東にある千島列島。その中の火山島が先日噴火して、鮮明な画像が公開された。
1924年に噴火して以来初めて
この噴火が起きたのは、千島列島にある雷公計島(らいこけとう)とされている。この島は標高551mの火山島で、現地時間の6月22日午前4時頃に、噴火が確認されたという。
当時の様子は他の衛星も観測していたが、今回国際宇宙ステーション(ISS)で鮮明な画像が撮影された。
雷公計島は長い間、休眠状態だったとされ、今回の噴火は1778年と1924年以来のことだとされている。
別の動画では灰が流れていく様子も
雷公計島の火口は直径700mとされ、今回そこから灰のプルーム(雲)と火山ガスが噴出したという。
別の動画では、それらが北太平洋に向かって流れていく様子も映っている。それがこちら。
Closeup of the #Raikoke #eruption from #Himawari-8 – #volcano pic.twitter.com/Z6mqJ4GAfG
— Dan Lindsey (@DanLindsey77) June 22, 2019
下はウェザーニュースの動画。
この灰には鋭い岩の破片や火山ガラスなども含まれており、飛行機の運航に深刻な被害をもたらす可能性もあるそうだ。
このため東京や米アラスカ州のアンカレッジにある「航空路火山灰情報センター」は、プルームを追跡しており、灰の高度が13kmに達したことを含む、いくつかの警告を航空関係者に発していたという。
一方、観測衛星CALIPSOからのデータでは、すでにプルームが高度17kmに達したことも示されているそうだ。
今回の写真は非常に鮮明にとらえられているが、このような噴火で飛行機に事故が起きないことを願う。(了)
出典元:NASA:Raikoke Erupts(6/22)