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南太平洋の海が大量の軽石で覆われる、トンガ付近での海底噴火の影響か

南太平洋の海が大量の軽石で覆われる、トンガ付近での海底噴火の影響か

南太平洋を航行していた船が、海を覆うほどの大量の軽石が浮かんでいる場面に遭遇した。

 

海が軽石により灰色に染まる

 

その光景を目撃したのは、オーストラリアからフィジーへ船で向かっていたMichael Houltさんと、Larissa Brillさん(女性)だ。

 

彼らは航行中、海の表面に大量の軽石が浮かんでいるのを目撃。それらを写真に撮影し、その後、フェイスブックに投稿した。

 

当時、波は穏やかで軽石は船体に打ち付けており、その結果、船の速度は1ノット(およそ時速1.8km)にまで落ちたという。(下の動画の前半は写真、後半は映像になります)

 

約5年毎に起きている現象

 

この大量の軽石は、ニューヨークのマンハッタンほどの面積に渡り広がっており、オーストラリアのグレート・バリア・リーフに向かって進んでいるそうだ。

 

そして大量の軽石が浮かんでいた原因は、約3週間前にトンガの沖合で海底噴火が起きた結果だと考えられている。

 

クイーンズランド工科大学の地質学者であるScott Bryan助教授によれば、実はこのような出来事は決して珍しくはなく、約5年ごとに起きているという。

 

実際、Bryan助教授は20年前と15年前にも同様の現象を研究しており、今回と同じような初期噴火についての論文も発表したそうだ。

 

当時も軽石が海岸一帯に押し寄せ、それらがいくつかの噴火によって引き起こされたに違いない、と考えていたと語っている。

 

Report of Volcanic Rubble Slick dangerous to vessels.Catamaran ROAM sailing to Fiji encountered volcanicrocks…

Sail Surf ROAMさんの投稿 2019年8月15日木曜日

I think Liss is enjoying the Science side of this… We have been contacted by a couple of Earth Science and Geology…

Sail Surf ROAMさんの投稿 2019年8月20日火曜日

軽石を使って生物が移動

 

このような状況は付近を航行する船舶にとっては危険であるが、実は生物がこの軽石にくっついて、海を渡っていくのを助けている面もあるそうだ。Bryan助教授は次のように語っている。

 

「(今回の)軽石は150平方キロメートル余りにわたって広がっています。そして恐らく数千兆個の軽石の破片が一緒になって漂っています。この軽石の破片のそれぞれが、生き物の乗り物なのです」

 

またBryan助教授によれば、この軽石は7カ月から12カ月かけて、オーストラリアの海岸に到着するという。

 

「私たちの海岸にそって、新しい家を探す可能性を求め、数百万個のサンゴやその他の有機体が一緒に集まって、やってくることになるでしょう。これが健康で若いサンゴが、急速にグレート・バリア・リーフに導入される方法なのです」

 

海が灰色の石に覆われてしまうとは、なんとも不思議な光景といえるだろう。(了)

 

 

出典元:ABC Net:Giant pumice raft from underwater volcanic eruption makes its way to Great Barrier Reef(8/24)

出典元:nzherald:Giant pumice ‘raft’ the size of Manhattan floating towards Australia(8/26)

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