200頭というイルカの大集団が浜に漂着、現在136頭が死亡
アフリカ大陸の西に位置するカーボベルデ共和国の島、ボア・ヴィスタ島で、9月24日、多数のイルカが砂浜に打ち上げられているのが見つかった。
イルカ(melon-headed dolphin/和名はカズハゴンドウ)の群は自ら浜に漂着しており、地元住民が海に戻しても、やはり浜に戻ってしまったとのこと。
少なくとも136頭が死亡
砂浜で見つかったイルカの数は正確には確認されていないが、ある地元メディアは200頭と伝えている。
現地では市の職員や住民、観光客らが協力してイルカを海に帰したが、泳ぎ去ったのは数頭だけで、ほとんどが自ら砂浜に打ち上がってしまったとのこと。
現在のところ死亡したのは136頭。死骸は市当局によってブルドーザーで埋められた。
Atualização do encalhe em massaNos dois dias posteriores ao encalhe massivo de 163 golfinhos na Boa Vista, técnicos de…
Bios.cvさんの投稿 2019年9月26日木曜日
原因は不明
なぜこれだけ多くのイルカが、自ら死を選ぶように砂浜に上がったのか——その原因は分かっていない。
カーボベルデ共和国の環境保護団体「BIOS Cape Verde」は、原因解明のために50頭のイルカから生体サンプルを採取。また、市当局と協力して、4頭をそっくりそのまま冷凍保存した。
スペイン・カナリア諸島にあるラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学の研究者が近くこの島を訪れ、生体サンプルと冷凍された4頭を詳しく調査することになっている。
研究者たちは、何らかの理由で群のリーダーが方向感覚を失い、群全体がそのリーダーに追従したのではないかと考えている。
この件を報じている海外メディアによれば、怪我をしたり病気になったイルカやクジラが、単独で浜に上がって死亡する例は珍しくないそうだ。
最近は漁業用の網で怪我をしたイルカがフランスの浜に多く上がっており、わずか3ヵ月間のうちに、重症を負ったイルカ計1100頭が浜で死亡したというレポートが発表され、話題になった。
しかし、今回のように200頭近い大集団でというケースは、ごく稀であるとのこと。(了)
出典元:Daily Mail:Mystery as 200 dolphins wash up on a tourist beach on Cape Verde – with some beaching themselves after locals managed to drag them back to sea(9/27)
出典元:deia:Más de un centenar de delfines varan en un playa de Cabo Verde(9/26)