猫が人肉を食べるという証拠を、科学者が論文として発表
ゾッとするような研究論文が発表された。あの可愛らしい猫が、場合によっては人間の肉を食べるというのだ。
死体農場に侵入した野良猫
米国には、野ざらしになった人間の死体がどのように腐敗していくかを調べる研究施設があり、「死体農場(body farm)」と呼ばれている。そこでは、様々な条件下での腐敗の状態が調査され、結果が犯罪捜査に役立てられる。
こんな「死体農場」のひとつ、米国コロラドメサ大学法医学調査研究所の施設に2匹の野良猫が入り込み、実験中の死体を食べてしまったという。
実験場は高さ約3メートルの柵で囲まれた2エーカー(約8000平方メートル)の敷地で、そこに約40体の死体(寄付されたもの)が置かれていたが、そのうち2体のもとに2匹の猫が毎晩やって来る様子が監視カメラに記録されていた。
猫は35日間の実験期間中、一日も欠かさずに来て死体を食べた。このことを論文として「Journal of Forensic Sciences」誌に発表したMelissa Connor教授は、「2匹とも腕の肉を特に好んでいた」という。
猫の選り好み
猫は食べ物の選り好みが激しいと言われるが、Connor教授によれば、今回のカメラの映像でもそれが確認できたとのこと。
2匹のうちの1匹はトラ猫で、数ある死体の中の一体(79才の女性の死体)のところにだけ訪れ、左腕の柔らかい部分と胸の肉を好んで食べたという。
また、もう1匹の黒猫は、別の70才男性だけがお気に入りで、主に腕と腹部だけを食べていた。
一般人が聞くとゾッとするような話だが、Connor教授が専門とする法人類学の世界では驚くほどのものではないらしい。海外メディアの取材を受けた教授はこう話す。
ペットと飼い主の死体が一室に閉じ込められている場合、最後にはペットが飼い主を食べますよ。どんな検死官や監察医もそういう例を知っていて、聞けば教えてくれるはずです。
(了)
出典元:The Sun:Your cat could EAT you if you die as study shows felines feast on human flesh(1/16)
出典元:Metro:Feral cats break into research facility to eat human flesh(1/16)