頭を3度も銃で撃たれても死なず…タイの“幸運の牛”が話題に
頭を3度も銃で撃たれて尚、生きながらえた“幸運の牛”がタイで話題になっている。
拳銃で3度撃っても死なず…
頭を3度も撃たれたにも関わらず生還したとして話題になっているのは、タイ南部に位置するトラン県に暮らす一頭の牝牛だ。
この牛の飼い主であるSomporn Najinさん(43)は、当初牝牛を伝統的な祝宴のごちそうのために購入したという。
そして牝牛を調理するため、22口径の拳銃で殺すことを試みた。
ところが牝牛の頭を狙い撃ちしたところ、銃弾は貫通せず。
さらにもう一度撃つもやはり銃弾は貫通せず、続けてもう一度試みるも結果は同じだったという。
そのためSompornさんは友人を呼び出し、二人で散弾銃を用いて牝牛を殺すことを試みる。
すると散弾銃で撃たれた牝牛は、そのまま地面へと倒れ込んだ。Sompornさんらはついに牝牛を殺すことに成功したと思い込み、その後牛から目を離してしまったという。
ところが次にSompornさんらが目を向けた時には、牝牛は既にその場から逃げ出していたそうだ。
その後しばし、牝牛の行方はわからずじまいになってしまう。
しかし姿を消してから15日後、牝牛は突然Sompornさんの前に再び現れる。
それを見たSompornさんは、地元当局の畜産動物を扱う部署に連絡。食肉処理場へと牝牛を運んでいくため、麻酔矢で撃つように頼んだ。
ところがこの麻酔矢も、やはり牝牛の皮膚を貫くことは出来なかった。
この後Sompornさんは、牝牛を殺すことを諦めたという。
“殺すことの出来ない牛”への信仰が存在する村
「これだけ多くの銃弾から牝牛が生き延びたということは、普通ではありません」というSompornさん。
「私は今、牝牛を幸運の証として育てたいと考えています」
また村長のJaran Kongkaewさんによると、村には“殺すことの出来ない牛”に関する伝統的な信仰があるとのこと。
しかしその“実物”を見るのは初めてであるという。
「年長の親戚から一度、殺すことの出来ない複数の牛がいた話を聞いたことがあるが、実物を見るのは衝撃的なことだ」
牝牛は幸運により生き残ったことを意味する“Boonrod”とのニックネームで呼ばれ、Sompornさんらにペットとして育てられているということだ。
何度も銃弾で撃たれながらも生き延びることが出来た牝牛。これからは命の危険に脅かされることなく、幸運の象徴として平穏な日々を過ごしてもらいたいところだ。(了)
出典:Daily Mail:A very tough bit of beef! Cow is spared from the dinner table after it survived being shot in the head three times and then blasted with a shotgun by farmer(4/16)