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オーストラリアのコアラを絶滅危惧種に指定、2050年までに絶滅の可能性

オーストラリアのコアラを絶滅危惧種に指定、2050年までに絶滅の可能性
flickr_Taz

オーストラリア東部に生息するコアラが絶滅危惧種に指定されたが、保護団体はさらなる努力が必要だと訴えている。

 

「衝撃的な速さで減少している」

 

オーストラリア連邦政府のSussan Ley環境相は、政府の絶滅危惧種科学委員会の勧告に基づき、クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、オーストラリア首都特別地域など、東部全域に生息するコアラを絶滅危惧種に指定した。

 

それ以前は、「脆弱な種」のままだったが、近年コアラは病気や生息地の喪失などの脅威にさらされてきたと言う。

 

ニューサウスウェールズ州のコアラの個体数は、2001年以降33%~61%減少。2020年、議会の調査は、もし緊急の介入がなければ、コアラが2050年までに絶滅する可能性があると警告した。

 

World Wildlife Fund-Australiaの科学者であるStuart Blanch氏も「(コアラが)衝撃的な速さで減少しています」と述べている。

 

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干ばつ、火災、森林伐採、病気が原因

 

クイーンズランド州では、干ばつ、火災、森林伐採により、2001年以降コアラの数が半減。犬に襲われて死んだり、道路で車などにひかれたりする個体もいるという。

 

また「オーストラリア・コアラ財団」は、野生のコアラが10万頭以下、おそらく4万3千頭が残っていると推定している。

 

さらに2019年から20年にかけての夏の山火事では、少なくとも6400頭が死亡したとみられ、救助隊が必死で救出と怪我の治療にあたったそうだ。

 

しかもオーストラリアでは現在も、多くのコアラがクラミジア(性感染症)に感染し、失明したり、不妊や死んだりしていると言われている。

 

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環境を守る強力な法律が必要

 

Ley環境相は、政府がコアラを保護するため、クラミジアを予防・治療するワクチン、コアラを調査するためのドローンの使用、生息地の復元を実施していると発言。

 

また今回、コアラを絶滅危惧種に指定することで、脅威に対処することができると主張している。

 

しかし、保護団体によれば、コアラの絶滅を防ぐためには、強力な法律を作り、土地所有者の森林保護へのインセンティブを増やすなど、もっと努力しなければならないという。

 

「オーストラリア・コアラ基金」のDeborah Tabart会長は、コアラの絶滅危惧種指定は「形だけのジェスチャーに過ぎない」とし、「写真撮影の機会や政治的レトリックの陰で、彼ら(連邦政府)はコアラの生息地の破壊を承認し続けているのです」と述べている。

 

このため同基金では、生息地を破壊している土地の開墾や採鉱プロジェクトを抑制するための法律を制定するよう求めている。(了)

 

出典元:ABC News:Koala declared endangered as disease, lost habitat take toll(2/11)

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