アルゼンチンに現れた竜巻状のもの、実は無数の「蚊」の群れだった!
南米のアルゼンチンで、異様な黒い竜巻のようなものが作られ、その様子が撮影された。
「どんどん大きくなっている」
この動画が撮影されたのは2月24日、場所はブエノスアイレス州の街、ヘネラル・ファン・マダリアガとピナマルの間だという。
撮影者は車を運転していた人で、当時は2つの街の間をつなぐ国道74号線を通っていたそうだ。
やがて前方に、黒い竜巻、もしくはつむじ風のようなものが出現。撮影者も「どんどん大きくなっている。こんなものは見たことがない」と驚きの声を上げた。
‘Tornados’ de mosquitos en la Ruta 74 que conecta General Madariaga con Pinamar. 🌪🦟😲
Vía @FMLaMarea. pic.twitter.com/ImPGksJI80— Christian Garavaglia (@ChGaravaglia) February 24, 2021
豪雨で大量の蚊が生まれる
実は空に渦を巻き、舞い上がっていくように見えるものは砂埃ではなく、蚊だ。
寄生虫や媒介動物を研究している「Centre for Parasitological and Vector Studies (CEPAVE)」のJuan Jose Garcia氏によれば、豪雨によって洪水が引き起こされ、結果的に澱んだ大きな水たまりができ、そこに蚊のメスが卵を産み付けるという。
そして莫大な数の蚊が生まれ、しばしば竜巻のようなものが作られると語っている。
ただし人間は特に対処する必要はなく、15日間様子を見れば良いそうだ。そうすれば蚊がその間に死に始めると言われている。
地元の人々は当局に燻蒸消毒(薬剤を使った殺虫)をするよう求めているが、それをすると自然界に有毒な化学物質を導入するリスクがあり、蚊の一部を殺す効果しかないと考えられているという。(了)
出典元:MailOnline:‘Tornado’ sighting that really caused a buzz! Motorists in Buenos Aires are shocked to see twister towering into the sky – but it was actually a giant swarm of MOSQUITOES(2/25)