イギリスの海岸でカニやエビ、魚などが謎の大量死、原因は不明なまま
イギリスの北東部にある海岸沿いに、さまざまな海洋生物が死んだ状態で打ち上げられているのが、発見された。
数週間前から死骸が漂着
その死骸が見つかったのは、イングランド北東部の街、レッドカーやシートン・カルー、サルトバーンなどの海岸エリアだという。
ここでは数週間前からカニやエビ、魚などさまざまな種類の海洋生物の死骸が、打ち上げられていたそうだ。
また先週末には、ティーズ川河口近くの町、South Gareの海岸でも、死んだイルカが打ち上げられているのが確認された。
考えられる原因は幅広い
このエリアの漁師たちは北東沿岸漁業保護局(NEIFCA)に対し、すでに獲物がいないため、海岸付近では漁をしていないと話しているという。また環境庁のスポークスマンは次のように語っている。
「水や堆積物、貝(イガイ)やカニのサンプルが採取され、分析のために私たちのラボに送られています。これらの生物の死が、汚染によるものかどうか検討しています」
一方、Teesside大学の海洋生物病理学者、Jamie Bojko博士は、多くの人が心配しているとしながらも、次のように述べている。
「それを説明出来るものは、幅広くあります。1つは極端な天候によるもの。もう1つは病気の可能性。しかし、カニやエビ、アブラツノザメやサメ、ヒラメ(カレイ)など、ここまで幅広い種に影響を与えるのは、奇妙かもしれません」
また他の専門家も、「ティーズ川周辺に集中しているのは非常に奇妙だ」と述べている。
10月25日には、さらに3つの機関が、病気や汚染、金属の痕跡などを調べるためにサンプルを採取、現在分析を行っているという。(了)
出典元:BBC:Dead crabs and fish washed up on Teesside beaches(10/25)