南極で皆既日食を観測、「炎の指輪」も40秒続く
先日、南極大陸で皆既日食が観測されたのをご存じだろうか?
南極大陸だけで観測される
この日食は12月4日の午前7時頃(世界標準時)に始まり、8時6分に終了したという。
皆既日食は7時46分からなり、月の周りが輝く「炎の指輪」のような状態は40秒強続いたそうだ。
今回、皆既日食が観測できたのは南極大陸だけで、科学者や専門家、冒険好きの観光客など少数の人たちが目撃できたという。観光客は4万ドル(約450万円)ものお金を払って、この貴重な体験を味わったとか。
LIVE from Antarctica: A total eclipse of the Sun. Totality is at 2:44am ET (07:44 UT): https://t.co/HH1sEaccXd pic.twitter.com/oRQmGwtd2U
— NASA (@NASA) December 4, 2021
NASAが生中継
NASAは南極点から北へ約1000km離れた、ユニオン氷河のキャンプから生中継を行っている。下の動画は非常に長く、16分ごろから太陽が欠け始め、1時間7分頃に皆既状態となる。
NASAによれば、この日は南半球のセントヘレナ、ナミビア、レソト、南アフリカ、チリ、ニュージーランド、オーストラリアの一部でも部分日食が観測できたという。
また南極での前回の皆既日食は2003年11月23日で、次の皆既日食は2039年になる予定だとされている。
さらに2023年10月には北米大陸で、月が太陽の外輪以外を覆い隠す「金環日食」が起き、2024年4月には皆既日食も観測される予定だという。(了)
出典元:euronews:Total solar eclipse plunges Antarctica into darkness(12/6)