足に障がいを抱えたキリンの赤ちゃん、専用の義足が与えられ歩けるように
アメリカの動物園で、生まれつき足に障がいを抱えていたキリンの子供に、専用の義足が与えられた。
歩行できず、死んでしまう恐れ
そのキリンの子供は2月1日に、カリフォルニア州のサンディエゴ動物園サファリパークで生まれたという。
しかしその赤ちゃんの前足は、反対方向に曲がってしまう状態だったそうだ。飼育員は、すぐにこの状態を直さなければ、授乳や生息地での歩行ができなくなり、死んでしまうかもしれないと考えたとか。
そこでキリンの子供専用の義足が作られ、現在は普通に歩けるようになったという。その様子がこちら。
Meet Msituni. The now 3-month-old giraffe calf was born with unstable wrist joints, causing her front legs to bend improperly. Wildlife care specialists needed to intervene quickly to save her life and partnered with orthotists at the @HangerNews to design custom leg braces. pic.twitter.com/Mgd2szt05K
— San Diego Zoo Wildlife Alliance (@sandiegozoo) May 14, 2022
義足を作った経験はなし
もっともサファリパークには、キリンの義足を作った経験はなく、特に178cmの新生児で、日に日に身長が伸びているキリンに装具を装着することは、非常に困難なことだったそうだ。
そこで装具の専門家に相談したところ、「ハンガークリニック」のアラ・ミルザイアンさんが、引き受けてくれることに。
ミルザイアンさんは過去30年間、パラリンピアンや脊柱側湾症の子どもたちなど、あらゆる人に装具を装着してきたが、動物、ましてや生まれたばかりのキリンに装着するのは初めてだったという。
しかし今回、人間用の義足を改良して、キリンの赤ちゃんに提供することができたそうだ。
動物園では最近、病気の動物たちを治療するために、人間を治療する医療専門家に依頼するケースが増えており、特に義肢装具の分野では、この協力関係が役立っていると言われている。(了)
出典元:ABC net:Baby giraffe in US zoo fitted with custom leg braces to help it walk properly(5/14)