中国で再びゾウの群れが移動を開始、自然保護区の外で村人が目撃
昨年、大移動をした中国のゾウの群れが再び移動を開始し、自然保護区から離れた場所で目撃されたという。(アイキャッチは昨年の画像になる)
2日間彷徨い、再び戻る
この群れは、大人のアジアゾウ30頭からなり、中国南西部の雲南省にある西双版納国家自然保護区(タイ族自治州)で暮らしていたという。
しかし先日、保護区を離れて、緑豊かな森で遊んだり、餌を食べたりしているところを目撃されたそうだ。
このゾウ達は少なくとも2日間、ラオス・ベトナム国境付近の村の近くで食べ物を求めてさまよい、再び保護区に戻ったそうだ。
昨年は500kmの距離を移動
今回のゾウの群れは昨年、約17カ月間にわたって500kmの距離を移動して、世界的に注目を集めた群れと同じ保護区で暮らしているという。
当時は、子象やメスのゾウを含む14頭(15頭との報道も)の旅が、ドローンカメラで撮影され、小さな町を横断したり、互いに密着して昼寝をしたり、橋を長い列になって通過したりする珍しい姿が記録された。(下は昨年の映像)
An elephant herd is still migrating through China’s Yunnan Province
The herd had been traveling north, but more recently had been moving southward
The herd’s long journey, which began in Xishuangbanna National Nature Reserve, has been baffling scientists pic.twitter.com/0zns8Kw0SF
— CBS Sunday Morning 🌞 (@CBSSunday) June 25, 2021
A herd of #Elephants takes a nap in a forest near China’s Kunming after wandering 500 km north from their natural habitat in Xishuangbanna National Nature Reserve 🐘. PS. Spot the baby 🥰. pic.twitter.com/AIYhrF7gFv @TRTWorldNow pic.twitter.com/a15e9UFcSh
— PROTECT ALL WILDLIFE (@Protect_Wldlife) June 9, 2021
この時、ゾウたちは長旅を終えて再び保護区へ戻ったが、農民の作物や家を荒らし、水をがぶ飲みするなど、680万元(約1億5000万円)相当の損害を与えたと推定されている。
今回も地元の野生動物保護当局はその動きを注視していたが、ゾウ達は2日以内に戻り、また村人の安全を確保するために十分な措置も取られたという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Chinese wild elephants are on walkabout again outside Yunnan nature reserve(7/15)