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黒海に生息していたイルカ、ロシアとの戦争の影響で5000頭以上が大量死

黒海に生息していたイルカ、ロシアとの戦争の影響で5000頭以上が大量死
flickr/Bernard McManus

黒海で暮らしていたイルカが大量死していると、ウクライナのメディアが伝えている。

 

エコーロケーションの能力に影響を及ぼす

 

メディア「Kyiv Independent」によれば、今年の3月以来、ロシアとの戦争により、黒海に住む5000頭以上のイルカが死んだという。

 

ウクライナの「Tuzly Estuaries 国立自然公園」の環境科学者であるIvan Rusev氏によれば、イルカは食べ物を探したり、海の中を移動したり、コミュニケーションをとるためにエコーロケーションを必要としているという。

 

エコーロケーションとは「反響定位」とも呼ばれ、音の反響によって、物体との位置や距離とをはかり、周囲の状況を察知していく能力のこと。

 

しかしロシア黒海艦隊の潜水艦などによる絶え間ない水中騒音や水中での爆発により、イルカは聴覚の外傷を受け、エコーロケーションの能力にも影響が及んでいるそうだ。

 

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免疫力の低下、空気塞栓症にかかる

 

この結果、イルカは食べ物を探すのに苦しんでおり、さらに免疫力の低下により、さまざまな寄生虫やウイルスに感染しやすくなっているという。

 

発表された報告書では、ロシアの軍艦が黒海を経由してミサイルを発射し続けているため、さらに多くのイルカが死亡することが予想されるとしている。

 

Rusev氏は「Kyiv Independent」に対して「こんなことはこれまで見たことはありません。これは科学者にとって全く新しいことであり、恐ろしいことです」と述べている。

 

またRusev氏によれば、黒海における度重なる爆発により、イルカが急速に海面に浮上し、空気塞栓症を引き起こしているという。

 

空気塞栓症とは、ダイバーが急速に海面に浮上した時に、血液中に窒素の泡が発生する減圧症に似た症状のこと。

 

そしてこの症状にかかると「イルカに血栓ができ、死んでしまうのです」とRusev氏は述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Moscow says peace talks ‘don’t make sense’ and hints at plans for new annexations – live(7/20)

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