口から缶が取れなくなったホッキョクグマ、人に助けを求める
ロシアの北極圏の町で、ホッキョクグマが人に助けを求める映像が撮影された。
住民が缶を外そうと試みる
その姿が撮影されたのは、ロシア北部のディクソンという町。この町に先日、缶に舌が絡まり、口から取れなくなったホッキョクグマが現れたという。
ホッキョクグマは缶のせいで食べ物が食べられず、飢えていたようで、やがてその地域に住んでいる人に助けを求めたそうだ。
実際にSNSに投稿された動画にも、ホッキョクグマが家屋に近づき、住民がクマの口から缶を外そうと試みる様子が映っていた。(下の動画には「センシティブな内容が含まれている可能性」と表示されていますが、問題なくご覧いただけます)
The emaciated polar bear – turned out to be a female – was rescued, vets successfully freed her tongue & treated multiple cuts. The bear is over a year old and weighs only 90kg; the team will leave several bags of fish by her side, and will monitor her well-being for several days pic.twitter.com/KnO91WHBDS
— The Siberian Times (@siberian_times) July 21, 2022
獣医が鎮静剤を打ち、治療
しかしこの時、クマの舌が缶の深くまで入り込んでいいたため、結局取れなかったという。
その後、現地に獣医が到着。ホッキョクグマに鎮静剤を打ち込み、意識を失っている間に、口から缶を取り除くことに成功したそうだ。
pictures from the rescue team pic.twitter.com/actTGI3xRS
— The Siberian Times (@siberian_times) July 21, 2022
このホッキョクグマはメスで、体重は80kgから90kg。その後、獣医はクマの舌の治療も行った。
今後は、数日間観察した後、魚を与えて人間の住む集落から遠ざけ、自然の生息地に戻す予定だとされている。
通常は人間に近づくことはない
専門家によれば通常、ホッキョクグマはこのように人間に近づくことはないが、今回のクマは飢えから絶望的になったと考えられるという。
獣医が到着する前に、この動物は飢えと渇きから後ろ足を震わせていたそうだ。
またこのホッキョクグマは食べ物を探しているうちに、ゴミ捨て場でブリキ缶を見つけ、このような事態になったと考えられている。(了)
出典元:MailOnline:Starving polar bear pleads for human help in Arctic outpost after getting its tongue stuck in a tin can, preventing it from eating(7/21)