クジラが「逆立ち」、海面に尾びれを突き出したまま動かず【動画】
オーストラリアで、クジラが海中で逆立ちをしている、珍しい様子が撮影された。
頭を下に向け、動かず
その様子を撮影したのは、オーストラリアのYouTuberであるブロディ・モスさんだ。
彼は先日、底が透明なカヤックに乗って海を進んでいたが、その時、海面からザトウクジラの巨大な尾びれが突き出ているのを目撃。
さらに上空から撮影したところ、ザトウクジラが逆立ちをして、動かずにいたという。その様子がこちら。
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他のクジラの種でも同じ行動
この動画が撮影された場所や、日時などは明らかにされていない。
またモスさんは動画の中で「こんなクレイジーなことは初めてだ」と述べているが、その後この行動が「テールセーリング」の一例だと説明している。
海洋生物学者によれば、いくつかの有力な説があるものの、なぜクジラが尾を水面上に浮かせるのかは不明だという。
クジラが休息をとるためや、子供に授乳するため、あるいは涼をとり休息するためとも考えられている。
スコットランド海洋科学協会(SAMS)の海洋哺乳類生態学者、デニース・リッシュ博士は英メディアに対して、次のように語っている。
「冬の繁殖地のザトウクジラの個体群や、ミナミセミクジラ、コククジラ、ホッキョククジラなどの他の種でも、しばしば(この行動が)観察されています。ある論文では、ブラジルでザトウクジラが見せた行動について述べており、そこでは、子クジラを除くすべての社会階級でこの行動が観察されました」
またザトウクジラのオスは、逆さまになって歌うことがあり、その際この姿勢をとることで、音波が水中を伝わるのを助けている可能性もあるという。(了)
出典元:MailOnline:Watch the incredible moment a man encounters a humpback whale seemingly frozen in place while doing a rare ‘headstand‘(8/14)