ドイツで活躍する「考古犬」、遺跡発掘で研究者のお手伝い
ドイツでは、鋭い嗅覚を使って、犬たちが考古学者の遺跡発掘を手伝っているという。
3000年も前の骨を嗅ぎ分ける
先週、バイエルン州ミュンヘンの北約25キロに位置する町、ノイファールン・バイ・フライジングの発掘現場で、優秀な犬たちが招集された。
その犬たちは非営利団体「Archaeo Dogs」により特別な訓練を受けており、考古学者のビルギット・アンゼンバーグさんの調査を助けるために派遣されたそうだ。
実際に犬たちは、鋭い嗅覚により3000年も前の骨を嗅ぎ分け、さまざまな遺物を発見してきたという。
These sniffer dogs are trained to unearth bones at ancient excavation sites in Germany. The canines undergo two years of training run by non-profit organization Archaeo Dogs and have a hit ratio of over 90% pic.twitter.com/cIrwbksbQJ
— Reuters (@Reuters) August 29, 2023
2年間のトレーニングが必要
そもそも、この発掘現場付近には、鉄器時代からケルト時代初期にかけて人が住んでいたと考えられ、当時の集落の上には古代ローマ時代の道も通っていたという。
そして犬たちは人間の指導の下、遺跡の中を自由に嗅ぎ回り、埋葬された可能性のある場所で、骨の匂いを探すそうだ。
「Archaeo Dogs」の創設者であるDietmar Kroepelさんによれば、犬たちが「考古犬」になるためには、2年間の訓練が必要だという。
また犬たちは90%以上の確率で、14メートルもの深さの骨の匂いを嗅ぎ分けることができるとか。
しかも考古学者だけでなく、警察の「未解決事件」の捜査に協力するために、追加訓練を受ける犬もいるそうだ。
Kroepelさんと彼の犬たちは、週末はドイツ中を旅して過ごし、このように遺跡発掘などの手伝いをしているという。(了)
出典元:METRO:Dogs with super sniffing skills help scientists find 3,000-year-old bones(8/29)