ドイツの選挙で60年ぶりに極右政党が議席を獲得、これに市民が抗議デモ


9月24日、ドイツで連邦議会下院の選挙が行われ、移民の排斥を訴えてきた極右政党が大幅に議席を伸ばしたことで、市民が反発している。

 

約60年ぶりに極右政党が議会へ進出

 

今回の選挙ではメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1党の地位を確保し、次いで社会民主党(SPD)が多くの議席を獲得した。

 

しかし2013年に設立されたばかりの極右政党、「ドイツのための選択肢(AfD)」も得票数の13.5%を獲得し、緑の党などを抑えて第3党に踊り出たという。

このような極右政党が議会で議席を持つことになったのは、第2次世界大戦後の混乱期以来、約60年ぶりのこととされている。

 

主要都市で市民らが極右政党に抗議デモ

 

これに対し、市民は反発。ベルリンでは人々がデモ行進を行い、「ドイツのための選択肢」に対し「私の政党ではない」や「ナチのブタ」といったプラカードを掲げたそうだ。

またフランクフルトでも多くの人々が街へ繰り出し、やはり「歴史を繰り返すな」や「ウェルカム、移民」といったボードを掲げ、極右政党を非難したとか。

しかし「ドイツのための選択肢」の党首であるペトリ氏は選挙後には「私たちは自分の国を取り戻す。今日は私たちの政党にとって大いなる日となった。私たちは議会へ行き、この国を変えるだろう」と宣言したという。

 

ドイツ国民の難民に対する不満が影響?

 

ドイツではメルケル首相の決断のもとで、これまでシリアやイラクなどから多くの難民を受け入れ、保護してきた。

 

しかしイスラム教徒によるテロ事件も起き、街でも移民が多くなってトラブルも増え、政府がドイツ国民よりも難民に手厚い支援を与えていることに対する不満も募っていたという。

 

そんな彼らの受け皿となったのが「ドイツのための選択肢」とされ、彼らは反イスラム、反移民を掲げ、選挙戦を戦ってきたという。

 

4選を確実にしたメルケル首相は、勝利宣言の演説で「私たちにとって大きな課題が生まれた。それは『ドイツのための選択肢』が躍り出たこと。私たちは彼らに投票した人たちを取り戻したい」と語っている。(了)

 

 

出典元:METRO:Germans march and chant ‘Nazi pigs’ after far-right party’s popularity surge in election(9/24)