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2月16日にロシアの刑務所で亡くなった、アレクセイ・ナワリヌイ氏。その側近が、囚人交換の取り組みがあったと発言した。

以前から囚人交換の取り組み

ナワリヌイ氏の側近であるMaria Pevchikh氏は2月26日、SNSへの投稿で、何年も前から、彼を自由にするために囚人交換の取り組みが続けられてきたと明らかにした。

この囚人交換とは、ドイツで終身刑を言い渡されたロシア人の暗殺者、Vadim Krasikov受刑者と、ロシアで拘束されている2人のアメリカ人を交換するというもの。

Pevchikh氏は、この囚人交換にはナワリヌイ氏の名前も挙がっており、交渉は最終段階に入っていたと主張。その上で、次のようにSNSに投稿した。

「交渉はついに最終段階に達した。そしてプーチンは、Krasikovが引き渡される準備ができており、ナワリヌイ抜きで（ロシア側に）引き渡されるだろうと判断した。そのため、ナワリヌイを殺害することに決めた」

西側の関係者も認めるが…

ABCニュースによれば西側当局者は、3カ国が関わる囚人交換で、米独関係者の議論において、実際にナワリヌイ氏の名前が挙がったと述べたという。

ただしロシア側との交渉は初期段階にすぎず、ナワリヌイ氏の交換については、ロシア側には提示されていなかったそうだ。

アメリカ政府は現在、ロシアで不当に拘束された元海兵隊員で退役軍人のポール・ウィーラン氏と、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者、エヴァン・ガーシュコビッチ氏の釈放を要求している。

アメリカ国務省のマシュー・ミラー報道官は2月26日、「2人のアメリカ人を釈放させる取り組みは進行中」だとし、「デリケートな問題」であるとして、詳しくは述べなかった。

ただミラー報道官は「この問題について私が言えるのは、われわれは長い間アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求めてきたということだけである」と述べたという。

ナワリヌイ氏の母親が遺体と対面

ナワリヌイ氏の母親、リュドミラさんは22日、前の晩に息子の遺体と対面したと明らかにした。

しかしその際、ロシア当局側が、ナワリヌイ氏の遺体を秘密裏に埋葬することに同意するよう、リュドミラさんを脅迫してきたという。

リュドミラさんは同意を拒否し、その後動画を公開して、ロシア当局側を強く非難。息子の遺体を引き渡すよう、改めて要求したそうだ。（了）

出典元：ABC News：Alexei Navalny was raised in preliminary prisoner swap talks before his death: Official(2/27)