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英国で今後、AIにより800万人の仕事が失われる可能性

英国で今後、AIにより800万人の仕事が失われる可能性
flickr_Mike MacKenzie

イギリスでAIと雇用に関する調査が行われ、最大で800万人の雇用が失われる可能性が指摘されている。

 

約11%の仕事がAIに置き換わる

 

その調査を行ったのは、シンクタンクの「公共政策研究所」だ。

 

同研究所は、イギリス全土の労働者が関与している、2万2000件の仕事を分析。その結果、約11%の仕事が将来、AIに置き換えられる可能性があると判明したという。

 

そして今後、イギリス国内で、最大800万人の仕事が失われる可能性が出てきたそうだ。

 

女性や若手の雇用に影響

 

最もリスクに晒されている仕事は、「初級レベル」や「パートタイム」、及び「管理職」となり、女性や若手の雇用に影響が出る恐れがあるという。

 

このシナリオは、間もなく始まるAIの導入期間に当てはまるもので、「簡単に始められる」仕事の一部がテクノロジーに置き換えられ、全体的な労働力への影響は限定的である可能性があるものの、管理職の3分の1が削減されるなど、一部の仕事には多大な影響が出る可能性もあるそうだ。

 

さらに第2段階になると、AIのより深い統合がもたらされ、最大59%の仕事が脅かされる可能性があると、「公共政策研究所」は報告書で述べている。

 

特定の仕事を人間に任せる政策

 

2018年に発表された米コンサルタント会社「マッキンゼー」の調査によると、2016年から2030年の間に、AIによって労働者の約15%、つまり4億人が職を追われる可能性があるという。

 

またAIが広く導入された場合のシナリオでは、置き換えられる仕事の割合が、30%も増加する可能性があるそうだ。

 

「公共政策研究所」が26日に発表した報告書では、失業の可能性を減らし、同時にAIによって経済成長を高める方法として、「リングフェンシング」といった政策を提言している。

 

「リングフェンシング」とは、医療診断などの特定の業務については、人間の関与を継続することを義務付けるというもの。

 

この政策を政府が奨励し、インセンティブを設け、官民が協力すれば、この措置が実現できる可能性があるという。(了)

 

出典元:ABC News:AI could eliminate nearly 8 million jobs in UK, study shows(3/27)

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